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11/18 講堂仏参 2024年11月18日(月)19時00分

 本日の仏参講話は、2年3組副担任の林先生でした。林先生は「おかげさま-いのちのまつり-」という絵本を紹介されました。

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 絵本は主人公のゆうちゃんとおじいちゃんの言葉で進んでいきます。ゆうちゃんが「ねぇ、おじいちゃん、おかげさまって、だ~れ?」と問うと、おじいちゃんは「ほおお、おかげさまかい。それはだれてもない、生かされている感謝の言葉じゃよ」と答えます。

 生きていますと考えると視野は狭くなり、自分勝手な行動につながるのではないでしょうか。生かされていると考えると支えられていることに気づき視野が広がり、今まで気づかなかったことに気づけるのではないでしょうかと林先生は問われました。
 平安の3つの大切に、いのちを大切にがあります。いただいているいのち、願われているいのち、支えられているいのち。私たちのいのちは、阿弥陀様に願われ支えられています。

 絵本の中でおじいちゃんは「だれにもいつかは、道の終わりがくる。それがいつになるかは、わからんことじゃ。わしらにできるのは、一日、一日を、おかげさまでと感謝して、せいいっぱい大切にすることじゃ」とゆうちゃんに語ります。

「みんなと、なかよく歩いていくことじゃ。それだけで百点満点じゃ」
私たちも同じいのち、なかよく歩いていきましょう。

11/11講堂仏参 2024年11月11日(月)12時38分

本日の仏参講話は、2年2組副担任の中村先生でした。

先日、中村先生は娘さんと図書館に行かれた際、手に取られた本について紹介されました。今から10年ほど前に建国し、内戦が続いていた南スーダンで、1人の報道写真家が撮影した「ハゲワシと少女」が波紋を呼びました。1994年にその写真が新聞に掲載され、撮影者はケビン・カーターという報道写真家でした。カーターが現地で通りかかりの際、少女が甲高い声を挙げながら2、3歩歩きうずくまりました。そこにハゲワシが現れ、少女に近づいていったのです。思わずカメラのシャッターを切ったカーターでしたが、撮り終えた後、木陰に腰を下ろして泣き続けたそうです。その写真の反響はすさまじく、内戦地域の現状をよく伝えたということから、彼はピュリッツァー賞を受賞しました。評価されたと同時に、彼に対して「なぜ少女を救わなかったのか」という批判へと変わっていったのです。その後、彼は自殺したのでした。責められたことを苦に自殺したというのが一般的な見方ですが、家族はそのことを真っ向から否定しています。

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中村先生は、その本を通して「いい成績を取りたいために勉強するのではなく、自分の問いを持って、自分で考える。たとえば、なぜ民族紛争が起こるのか。飢餓や難民問題はなぜ起こるのか。そうした自分なりの問いを立て、それを伝える」と生徒たちに話されました。その本には、「おすそ分け」という著者の言葉があります。中村先生がたまたま図書館で手に取った本を読まれ、その内容を講話で聞いている生徒たちと分け合う。生徒たちはそれぞれの思いを持って、家族や友だちと話し合っていくことで広がっていく。最後に、中村先生は、「学びのリレーとも表現され、いろいろな人に伝わっていくことで問題解決につながっていきます」と述べられました。

中3研修旅行(11/7~11/8) 2024年11月09日(土)14時24分

4日目
本日はそれぞれの民泊先でほんもの田舎体験の日です。
金柑の収穫や玉ねぎの植え付けを体験したり、美馬市脇町の古い町並みを見学したりと充実した1日となったようです。

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5日目
楽しい研修旅行もついに最終日です。
短かったような長かったような…それぞれが感じたこと学んだことは生徒の人数分あることでしょう。
本日は岡山に移動をして美観地区の散策を行いました。食べ歩きをしたり、お土産を購入したりと班ごとで計画的に動いていました。

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大きなけがもなく、全員が無事に帰ってこれたことを大変うれしく思います。もうすぐ期末考査も始まるのでこの土日で疲れをとって、週明けからしっかりと切り替えをしていきましょう。

中3研修旅行(11/4〜11/6) 2024年11月07日(木)09時17分

初日

本日は平和学習がメインの一日でした。
午前中は大和ミュージアム、てつのくじら館見学、午後からは広島平和公園にてボランティアガイドさんと共にフィールドワークを行い、その後平和祈念資料館を見学。

夕食後は広島原爆の伝承者である船津晶子さんより平和講和をいただきました。
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2日目

晴天の中、しまなみ海道サイクリングを楽しみました。ガイドさんからの説明とサポートのおかげで無事サイクリングを終えることができました。午後は今治タオル美術館見学とお土産購入タイム。ここでしか購入できない商品も多く予算内で何を購入しようか悩みながら買い物を楽しんでいる姿が印象的でした。
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3日目

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、もう研修旅行も折り返しの日となりました。
本日は1日ライオンアドベンチャーにてツリートレッキングやチームビルディング、吉野川でのラフティングなど様々なアクティビティを楽しみました。
各クラスごとで行いましたが、いつもとは違う一面が見られたり、どのクラスもより仲が深まったのではないでしょうか?
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10/28講堂仏参 2024年10月28日(月)13時18分

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本日の仏参講師は、藤原先生でした。

お話のテーマは、「陰の努力」と「スイッチ」について。
藤原先生が顧問をされている高校女子バスケットボール部の、1人の卒業生について、紹介してくださいました。

テスト明けの練習でいつも体調を崩して休みがちだった彼女に向けて、
藤原先生は「なぜテスト明けの練習があると分かっていて、それに向けて準備をしないのか?」と指導をしたそうです。
その一言が彼女の「スイッチ」となり、「先生を見返してやりたい」という思いから、
テスト期間中の過ごし方を見直し、走る時間を作るなど「陰の努力」をするように。
すぐに成果は出なかったものの、
普段の練習にも1回1回全力で取り組むようになったり、
テスト明けの練習でも休まなくなったり、と変化が見え始め、
その姿を見ていた同級生にまで波及して、チームの雰囲気も変わっていったそうです。
1人の陰の努力が、輪となって広がっていった例として、お話ししてくださいました。

中学生のみなさんの、スイッチが入った時のパワーは、計り知れないものがあります。
私たち教員も、みなさんのスイッチを入れよう、何かのきっかけにしてほしいと思いながら、接しています。
良い方向へと進むスイッチ、お互いに入れられるようにしていきたいですね。

合わせて、仏参後に中学3年生の3人から「おにぎりアクション」についての紹介がありました。
自分たちにできることは何かを考えて、アクションを起こしてくれています。
みなさんも「知覚動考」です。やってみてはいかがでしょうか?

10/21講堂仏参 2024年10月21日(月)11時50分

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本日の仏参講師は、石川先生でした。

お話のテーマは「やさしさ」。
読売新聞で連載されている「こぼちゃん」という4コママンガと、
息子さんの運動会での様子を例に、
みんなで「やさしさ」とは何なのかということを考えました。

風船を飛ばしてしまって泣いている女の子に、「二人でいけばさびしくないよ」と声をかけ、自分の風船を手放すこぼちゃん。
リレーで転けてしまった友達を置いていかずに、バトンの場所を教えてあげてから走り出す息子さん。
石川先生は、この二人の姿から「苦しんでいる人と同じ気持ちになる」という仏様の姿勢「大悲」について教えてくださいました。
また、息子さんの行動から、勝負や立場、損得などを気にしてしまう自分についても見直す機会を得られたとお話しになりました。

「やさしさ」は色々。一つではない。
困っている人に寄り添い、自分なりの「やさしさ」をプレゼントできる人になりたいですね。

自走力錬成会はじめました 2024年10月11日(金)17時15分

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中3学年では、9月30日より「自走力錬成会」をはじめました。
自分で学習計画を立て、それを実践していきます。放課後、毎日十数名の生徒たちが取り組むようになってきました。

半年後には高校生になります。自主的に学習をすすめる姿を見て頼もしく思います。

中1理科 黎明館工事現場見学 2024年10月08日(火)14時05分

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中学1年生が理科の授業で、現在、建設中の黎明館を見学に行きました。なかなか普段見ることができない工事現場を見学しました。竹中工務店の方々から、設計に関することや工事に関すること、建設業界を目指したきっかけなど、貴重なお話を伺うことができました。
2025年3月の完成を楽しみに待ちたいと思います。

10/7 講堂仏参 2024年10月07日(月)10時00分

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 本日のお話は池本先生でした。ご出産の経験についてお話をしていただきました。
 出産の瞬間、自分がしっかりしないとこの子は生きていけないと強く思われました。
 産後、子供が夜に寝てくれないなど、不安な気持ちを抱えることが多くあったそうです。自分で何とかしようと気負ってしまう性格でもあり、誰にも相談できないことが1ヶ月ほど続いたそうです。
 しかしある時、子供のいる友達から「子供なんて自分の思い通りにならない」という一言に救われたそうです。
 困ったら、迷わず人に頼ることは大切。自分の思い通りにしようと思うことがしんどさの原因だったことに気づいた時、楽になったと述べられていました。
 人は一人で生きてはいけません。
 もちろん自分で何とかしようと頑張ることは大切ですが、何か困ったことがあれば「助けて」と言えることも同じくらい大切なことだと筆者も学ばせていただきました。

9/30 講堂仏参 2024年09月30日(月)14時36分

先日行われた体育祭はみんなが楽しむことができ、熱狂した1日だったと思います。早いことにもう2学期が始まり1か月以上が経過しています。イベントが盛りだくさんだった9月も終わり、今まで通りの日常が戻ってきます。2週間後には中間考査も始まるので、しっかりと切り替えて復習にも取り組まなければいけませんね。

さて、いつも通りの週初めということは…講堂仏参がありますね。
今回のお話は3年3組担任の山中先生によるものでした。
山中先生は今回の体育祭を通して、昔の友達のことを思い出したそうです。
小学校の頃の友達で、当時大流行していた『ポケットモンスター』において伝説のポケモンというレアなモンスターをゲットした山中少年はクラスで自慢をしたことをきっかけにその友達の捕まえた別の伝説のポケモンと交換をすることになりました。しかしいざ交換をしてみると送られてきたのは初期に捕まえられるありふれたもので、そのまま友達は逃走。その1か月もしないうちに北海道へと転校をしてしまいました。もちろんなかなか怒りが収まることはありませんでしたが、年月が過ぎるにつれて徐々に忘れていったある日、その友達が再び転校をして戻ってきました。もう過ぎたこととはいえ、やはり以前の怒りもくすぶったまま。しかも同じ野球チームのバッテリー(山中先生はキャッチャー)を組み、ことあるごとに喧嘩をしていました。そのまま中学生になり、依然として仲が良いというわけではありませんでしたが、ある日、山中先生がほかの野球部員ともめてしまいそこから孤立する日々を送られました。その時に唯一話しかけてくれたのが今までいがみ合っていたその友人でした。これまで衝突を続けてきて相容れない存在だと思っていた相手がこの時に救いの相手へと変わっていきました。子の友達が取り持ってくれたおかげでまた野球部の仲間にも許してもらうことができました。今でも連絡を取り合うぐらいの中でもあります。

いつ何時、どんな相手が自分にとってかけがえのない相手になるのかはわからないものです。これまで自分にとって悪でしかないと思っていた相手が唯一の頼りになることもあります。逆に今まで仲の良かった友達が次の日には険悪になってしまうこともあります。今皆さんの周りの環境はいかがでしょうか?当たり前のように思える関係もいつ途切れてしまうものか見当もつきません。自分ひとりで生きているように思っている人もいるかもしれませんが、人は必ず誰かの支えがないと生きてはいけないものです。今回の話を通して改めて人と人とのつながりを考え直してほしいところです。
情けは人の為ならず、恩を仇で返すことはないように、いやなことがあってもずっと引きずり続けるのではなく、しっかりとコミュニケーションをとって許すことができる。心豊かで人にやさしくなってみてはいかがでしょうか?

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