10月19日(水) 燧土校長先生
本日の仏参は燧土校長先生でした。話を始められる直前,先生の念珠が切れるというハプニングが起こりました。
このことを受けてまず始めに,次のように述べられました。
「…念珠が切れるということが起こると,一般的には縁起が悪いといいます。しかし縁起とはそういうものではありません。真宗では,『形あるものはなくなり,これを避けることはできない。』と考えます。老い,患いそして浄土への道は誰もが受けることであり,仕方のないことと考え,そしてこれを諸行無常といいます。」と・・・。
その後に後期最初の仏参ということもあって,「建学の精神」と「平安の三つの大切」について話をされました。
「建学の精神」は浄土真宗の精神でもあります。「生きとし生けるものを迷いなく,悟りへと変換させたい。」と浄土真宗では考えます。
迷いとは何なのか。ひとは煩悩を持つ。他人と比べて,「欲・怒り・妬み」を持ってしまう。人はこれらとの闘いが苦しく,悩むのである。このようなところから脱することが悟りの世界なのである。
次に「平安の三つの大切」から,特に命の大切について話をされました。『しゃぼん玉とんだ。屋根までとんだ。…』という童謡を知っていると思う。野口雨情が我が子を幼くして,亡くしたときに詠んだ歌である。ひとの命のはかなさと,その命を想う周りのひとの想いを感じて欲しい。命とはそのようなものなのである。
年度当初配られた「平安の3つの大切」の冊子の一部を引用されましたが,「続きを是非読んで確かめて欲しいと思います。」と締めくくられました。始業式にお話しされた内容とともに心にしみいるお話でした。