11月16日(水) 濱田先生
本日の仏参は2組副担任ので,音楽科の濱田先生でした。子ども時代から大学時代にかけての自分の考え方について話をされました。
「…自慢話とはとらえないで欲しい。」と前置きをされながらも,「子ども時代,どのような事柄についてもできる子どもだった。」と切り出されました。しかし『器用貧乏』で,もう一歩のところで何事もトップにはとうてい届かなかった。中学校時代には「音楽の先生になれれば,好きな音楽に一日中接していられるからいいな。」と考えていた。しかし,一日8時間は練習をしなければならないと聞き,あまりの大変さに途中でそれを断念した。高校3年生時の担任の先生から『君はいったい何がしたいのか。音楽をあきらめたのか。』と聞かれた。…なぜこのようなことを言われたのか分からなかったが,この一言がきっかけで,音大への道を歩むことになった。大学では入学する学生全てが,素晴らしい実績を持つ人たちばかりであるが,その中で「やっぱり一番になりたい。」と考えた。大学の先生方から『上手い』との評価を得たことはあったが,オーディションなどの本番では結果が出なかった。それでも1日8時間~12時間近くの練習を繰り返した。4回生になって応援してくれる友人が現れた。ようやくあるオーディションを通過できた。これに不合格となった友人が私に伝えた言葉がある。『他の人に負けたのは悔しい。でも君に負けたのは納得できる。それは君が学内で一番練習しているから。』なぜこのようなことを言ってくれるのか?大学の友人に対する見方が変わった。敵としか見ていなかった人が実はそうではなく,みんな私のことを思ってくれていたのだ。周りの人に対して「信用したり信頼したりできるようになってから,ものごとが良い方向に向かっていったような気もする。」
・君たちに伝えたい…「夢を実現するための努力をすること。」「そのためにあきらめず,努力する力をも養うこと。」「そして友人を想うこと。」