本日の仏参は、1組担任の山田先生のお話でした。
まず最初に、「啐啄(そったく)」という禅語の言葉を紹介されました。鳥のひなが卵の殻から出ようとすることを「啐(そつ)」といい、親鳥が外側から殻を突き割ることを「啄(たく)」と言います。このタイミングが合わなければ、ひなが生まれないこともあるそうです。
「中国の禅では、弟子が悟りを開こうとしているときに、このへんで悟りを開かせようと師がアドバイスをする。そして悟りを開いていくというような話です。これは学校や家庭でもこういう“機会”というのがあると思います。」と山田先生。
剣道部の顧問をされているところから、「打突の機会」の話もされました。相手を打つ(打突する)機会を意味する語で、相手の動きに絶えず注意してその機会を見つけなればならなようです。剣道の試合(約4分間)でその機会があるときもあれば、ないときもないもある。その機会はつくろうと思えばつくれるとのこと。
山田先生はお話を通して、先生や先輩または親に一生懸命前向きな姿勢を見せることでこの「啐啄」という機会が訪れ、その機会は増えてくるとおっしゃいました。聞いている生徒たちには、この「啐啄の機」を大切にして学校生活を送ってほしいものです。