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朝の仏参 2017年06月28日(水)17時14分

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今日の仏参は、6組担任の楠先生のお話でした。

テーマは「しっかり役割を果たすこと」と、「役割に支えられている」というものでした。日常生活を振り返ると、家や部活動などさまざまな場面で自分の役割があります。そこで、楠先生は「村祭の酒」という短い物語を紹介されました。

『村祭の酒』
収穫を祈念して夏祭をする村があり、そこではお酒が入った大きな樽をみんなで割って飲む風習がありました。ある年、貧乏でお金がなくて祭が開けない状況に陥りました。ある村人が「ちょっとずつみんなで酒を持ってきてはどうか」と提案し、みんなが賛同してお酒を持ち寄りました。大きな樽は酒でいっぱいになったのですが、
中身はなんと水だったのです。

こういう結末になったのは、みんなが「私が一人水を入れてもわからないだろう」と思っていたからだと。日常生活のなかで置き換え、楠先生は聞いている生徒たちに「ひっとしたら、誰かがきっとやってくれるやろう、自分一人やったらばれへんやろ。そんな気持ちを持ったことはないでしょうか」と投げかけました。

次に楠先生は、中学野球部に所属していた際、監督が2人の上級生に対して「ノックに徹してくれ」と言ったそうです。その2人は監督に言われたとおり、不満不平も言わず、チームのためにノックに徹したとのこと。チームが勝つために、彼らの役割はノックに徹することだったのです。その経験談から、楠先生は「自分が何かをしているときに、あんがいまわりで自分をサポートしてくれている人がいるかもしれない。そういう目線にたったときに気づけることがある」と生徒たちに伝えていました。

今回の「役割」という話を通じて、生徒たちがそれぞれの場面で自分がどういう役割を持つかを考える機会になったのではないでしょうか。