今日は3組担任田嶋先生からお話をうかがった。
「夢を持っていますか?」
生きていく上で答えのない問題は降りかかってきます。例えば「バスにゴルフボールはどのくらい詰め込めるでしょう?」という問題があります。この答えはありません。理由はバスの大きさによって入るボールの数は違うからです。私たちはこのような問題について、それなりの解答を用意しなければならないのです。社会で生きていくということは、「答えのないものと向き合っていかなければならない」ということなのです。
私の知り合いに俳優さんがいます。彼の夢は俳優さんになることでした。あるコマーシャルへ出演していたので、久しぶりに電話でお話をしました。その友人の俳優さんからみなさんへのメッセージです。
「俳優という仕事は "人" を具現化する仕事です。どれだけ色んな人生を深く掘り下げる事が出来るかが最も重要ことなんです。俳優は皆色んな経験をしたり、色んな人の人生訓を学びます。高校生の皆さんの吸収力は凄まじいのです。本でも映画でもテレビでも漫画でも音楽でもなんでもいいので、興味がわけば色んな事に触れてください。そしてその中で生きている "人" について深く考えてみてください。その "人" に魅力を感じたら、もしかしたら、目指すべき道標なのかもしれません。」
ここにいるみなさんは「夢」を持っていますか? まだ1年生なので「夢」まで考えたことがないでしょうか…。この友人は「俳優さん」になることが夢でした。でも夢をかなえるのは大変です。俳優さんになりたい人は沢山います。でもその夢がかなえられた人は少数でしかありません。またたとえ俳優さんになったとしても、その生活基盤は大変なものだと言っていました。何より「引退」を考えた時、その後の生活基盤はもっと不安定なものになってしまいますから…。
「夢」がなくとも「好きなこと」はあるでしょう。二つのことはイコールではありません。でも「好きなこと」が「夢」に変わっていくことがあります。「好きなこと」ですから、苦しくは感じられないのかもしれません。島田先生がお話になった「挑む」ことも、ごくごく普通にこなしていけるのではないでしょうか。「夢を持っていない」人。「好きなこと」から夢を見つけていきましょう。
さて、みなさんは何を感じたのだろう。じっくりと田嶋先生の話を考える1日であって欲しい。