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2月12日 仏参 2020年02月12日(水)13時25分

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 今日は社会科の梅井先生からお話をうかがった。

 「勝早日(かちはやひ)」(戦う前から勝利している)

 合気道の考え方で「正勝(まさかつ)」「吾勝(あかつ)」「勝早日(かちはやひ)」があります。開祖の植芝盛平さんが古事記から引用をしたものです。この中の「勝早日」のことについてお話をしたいと思います。

 「勝早日」とは、「戦う前から勝利している」という意味です。いざとなってからでは遅い。いつ火の粉が降りかかっても対応できる力を持つという意味です。さてこれは武道だけで考えることではないはずです。みなさんの場合、「勉強」「人生」にも必要なことではないでしょうか。

 勉強というところでは分かりやすいものです。ここでの勝負どころは試験です。入試や考査などですから、日は分かっています。入試会場へ行ってから「さてどうしようか…」と考えても仕方ないですよね。日々勉強をして備えていますよね。
 一方で「人生」はどうでしょう。人生の勝負どころとは…。分かりませんよね。またそれがいつくるかも分からない。だから慌てふためくのです。釈尊は先日の涅槃会のお話ではないのですが、同じことを言っておられます。「日々怠ることがあってはいけない」と。だから日々の努力の積み重ねが大事なのです。

 平安の3つの大切「ことばを大切に」「時間を大切に」「いのちを大切に」があります。このお話は「時間を大切に」ということなのです。どうか自分の生活を見直して下さい。
 
 さて、みなさんは何を感じたのだろう。梅井先生のお話になった「勝早日」を忘れてはいないだろうか。あと残すところ授業は30日もない。今ひとつ振り返り、自分の生活を見直して欲しい。梅井先生の話をじっくりと味わって欲しい。