本日は高1保護者対象進路ガイダンス。秋雨の肌寒く思われる中、たくさんのご出席をいただきありがとうございました。コロナ禍の下、入学式挙行もままならず、ようやく学校教育活動が学年団単位に拡大され、保護者のみなさまと直接お会いできたありがたいものでした。プログレスコース、選特・一貫コースそれぞれの会場で、校長先生の挨拶にはじまり、コースコンセプト、次年度文理選択の説明と進む中、真剣に耳を傾けメモをとられていました。一人ひとりの生徒はもちろん、目的を一にして同じ方向に歩まれている保護者のみなさまの姿に熱いものを感じました。私たちも真摯に対応しなければならないと改めて強く思わせていただきました。ありがたいことです。
ガイダンスが終了し、ふと「家庭」ということばが頭に浮かびました。「いつでも頼れる人がそばにいるという安心感があればこそ、子どもの自立心は育つ」と聞いたことがあります。家庭はまさに、そういう安心感に満ちたところ、安心して帰れるところだと思います。そうであってこそ、子どもも、大人も、学校や社会へ出て力いっぱい活動できるのでしょう。いつでも安心して帰ってこられる「母港」があるからこそ、船は雄々しく嵐の大洋を航行できるように……。
日本の家庭の日常の風景である、「いってきます」「いってらっしゃい」という出かけのあいさつも、「ただいま」「お帰り」という帰りのあいさつも、不思議なことにみんな「帰る」ということが中心になっています。「元気で行って、また帰っておいで。無事に帰っておいで」という願いをこめて送り出し、また「無事によく帰ってきたね。お疲れさん」といういたわりの心で迎える。だからこそ、すくすく育ち、いきいきと外で活動できるのでしょうね。