今年もいよいよ押し迫ってきました。この頃の気持ちを「年惜しむ」と言うのですが、ちょっと昔を惜しむような話を……。昔は町外れや田舎に行くと「万屋(よろずや)」というものがありました。「よろず」とは一万・二万の「万」という字を書きます。要するに食料品や生活用品のあれこれ、何でも売っているお店のことで、雑貨屋さんのことです。
ところが今日、その万屋がなくなって、コンビニ(convenience store)になってしまった。convenience は「便利・簡単」という意味だから、「便利屋」とでも訳せばいいのでしょうか。ただしこのことばは昔からありまして、どこかの歴としたお宅に臨時に雇われて雑用を代行する商売をいったのですから、ややこしくなりますけど……。それはともかく新しいコンビニが次々にオープンして、もう信号ごとにあると言ってもいいくらいです。
あと一週間で2020年よさようならですが、とりあえず楽しければいい、今がよければいいというのでは明日の保障はありません。明日を見ながらしっかりと足元を踏みしめて今日を歩いていかねばなりません。
ではみなさん、よいお正月をお迎えください。