本日は,1年7組担任の花谷昌史先生よりお話をいただきました。
昨日のウクライナ人留学生,オレクシューク・ロクソラーナさんの講話での質疑において,
「ウクライナに対して,平安生として何かできることはありますか。」
と言ったある生徒の質問に感心したというところから話し始められました。
日本語でのやり取りでは表現などが難しいところは学年団の英語科の先生たちが通訳を担いました。
花谷先生が担当した質問
「ウクライナ人としてロシアという国でなく,ロシア人をどう思うか。」
に対してのロクソラーナさんの回答を訳す際にはこう訳されました。
「私たちウクライナ人は話し合って解決を図るのに,ロシア人は言論に制約があり,逃げるという選択をしなければならないのが気の毒だ。」
花谷先生はロクソラーナさんの言葉を大切に受け取り,「気の毒だ」と訳されたそうです。
続いて,司馬遼太郎さんの著書「菜の花の沖」と「坂の上の雲」についても触れられました。
「菜の花の沖」は19世紀,「坂の上の雲」は20世紀にどちらも日露の関わりが描かれた歴史小説です。
ウクライナを支援する動きと同時にロシアという“国の思考”を考えることも必要なのではないかとお話しになりました。
さらに,ウクライナの東部ドネツク州とルガンスク州、南部へルソン州とザポロジエ州の一部地域で住民投票が行われたことにも触れ,
日本が島国であるがゆえ,陸続きで国境がないがゆえ,ある種の平和ボケがあるのではないか。
今,快適に生活できていること,平和に生きていられること,すべてには理由がある。
この事実を今,改めて考えていこう。
そう,生徒の心へ向けて言葉を送られました。
さて,平安生となり半年が過ぎようとしています。目の前の生活ばかりに目が向いてはいないでしょうか。文理選択の時期にもさしかかりました。
どういう未来を望み,どういう成長を求めるのかを考え,その土台をつくる時期といえます。
ことばを大切に じかんを大切に いのちを大切に
1年の後半が始まります。視野を広げ,可能性を拡げてほしいものです。