本日の仏参は,情報科の吉岡先生のお話でした。
先生から皆さんへのメッセージは,「人生の根幹となる本」に出会ってほしいということです。
先生にとっては『死刑囚の記録』という本がそれにあたります。
先生が学生だった頃,学校は荒れていて指導に従わないような人がたくさんいました。
「どついて指導したらいい」と先生も思っていました。
しかし,精神科医でもある加賀乙彦氏の『死刑囚の記録』という本を読み,その考えが変わったそうです。
死刑囚になるような人は,重い罪を犯しています。
それまでのその人の人生を紐解くと,様々な問題が見えてくるそうです。
そうした複雑な事情があるのに,ただ力でねじふせて反省させようとしても,根本的な解決には至らないのです。
このことを知り,先生は「指導に従わない人はどつけばいい」という考え方を改めることになりました。
それは先生の教員としての在り方に大きな影響を与えています。
皆さんは本を読んでいますか。また,大事な本に出会っているでしょうか。
「最近は,もっぱらSNSやYouTubeを見るだけだな…」と思った人は,ぜひ図書室に足を運んでみてください。