本日5限,ウクライナ人留学生のオレクシューク・ロクソラーナさんをお招きし,本校講堂にて講演を行っていただきました。
オレクシューク・ロクソラーナさん(以下,ラーナさん)は,キーウ大学の4年生です。現在,龍谷大学に留学し日本語を学んでいます。壇上のラーナさんは,「とても緊張して…」と前置きされながらも,大変流暢な日本語でお話してくださいました。
母国ウクライナがロシアによる軍事侵攻を受け,ラーナさんの平和な生活は一変しました。以前は明るい将来を思い描いていました。学校を卒業し,働いたり,新しい家族を作ったりして,日々を過ごしていくはずでした。ところが,戦争により家族と離れ離れで生活することになり,今は一人遠い日本に暮らす毎日です。残してきた家族のことが心配で,友人と楽しく歩いた街並みが破壊される光景をニュースで見るたびに辛い思いをされています。
日本の人達はとても親切にしてくれている,素晴らしい国です,とラーナさんは言ってくれました。ウクライナとは生活や文化面で違いこそありますが,今では大きな不便なく暮らせているそうです。しかし,元のように母国で家族や友人と幸せな日々を過ごせたら,それが一番良いに違いありません。
スピーチ後,生徒からの質問を受け付けていただき,最後に代表生徒から花束をプレゼントして講演は終了となりました。
ラーナさんは今日のスピーチを全て日本語で行ってくださいました。その準備や練習の大変さは察するに余りあります。ラーナさんが一生懸命伝えてくれたことを,しっかりと受け止め,平和のために私たちにできることを考えていきましょう。