オリエンテーション3日目、1時間目は講堂で中学生といっしょに始業式と「花まつり」の宗教行事。「花まつり」は、お釈迦さまの御誕生を祝う行事です。花御堂をしつらえ、誕生仏を安置して甘茶をそそぎます。式は献花・献灯、仏参で歌う仏教讃歌(聖歌)、「花まつり」の歌(仏参練習とともにオリエンテーション合宿で練習)、山脇校長先生の式辞、そして浄土真宗本願寺派布教使田坂亜紀子先生によるお話でした。2・3限目はクラス別証明書用写真撮影・校舎案内・選択科目教材購入。4限目は「薬物乱用防止講座」、昼食後の午後は「新入生歓迎会」。吹奏楽部による新入生歓迎の演奏をオープニングとして、各クラブの紹介が行われました。それぞれのクラブが新入生勧誘のためにいろいろと趣向を凝らし、盛り上がりのあった午後のひとときでした。
さて、何か本当にできる自分になるために、一日一日努力を積み上げていかねばなりません。目標が見えない、自分が何になりたいかはっきりしないという人もいるでしょう。しかし、およその方向へ、まずは歩き出すことです。人生は山登りそっくりです。何かを目ざして努力の毎日、労働の毎日なのです。一歩一歩登る者は必ず頂上に立てます。人生の喜びを味わうことができるのです。遠くから峰を仰いで、あの山は自分に合わない、この山は無理だと言って、平地をうろついているのでは進歩はありません。みなさんに望むところは、「まず目の前の山に登れ」ということです。何ほどかの山の頂上に立つと、周りが展望できます。尾根を伝って別の頂上へと縦走できます。多少のアップダウンはあっても、一度高い所へ上がっておれば、他へ移るのはたやすいことなのです。それなりに何かができる自分になっておれば、さらに求める別のものへ移っていけるのです。
さあ、新しい学年の始まりにあたって、志を立ててください。「まず目の前の山に登ろう」と。自分がこれぞと思う山にまず登ってみる。この一年志も新たに、一日一日を積み重ねていくことを強く願っています。