HEIAN BLOG 高1学年 BLOG

記事一覧

5月8日(水) 高1学年 仏参 2024年05月09日(木)15時09分

ファイル 1142-1.jpg

 本日の法話は1組担任の川口先生でした。
 川口先生は、淡路島の南東に位置する沼島のご出身で、高校の進学先として平安を選び、3年間を過ごされました。現在は教員として母校平安に戻られ、日々教育活動に尽力されています。
 そのような川口先生は、高校時代の恩師の先生についてお話しをされました。
 その恩師の先生とは、1年程前にご逝去された平井哲司先生でした。高校在籍中、川口先生は柔道部に所属していました。当時、顧問の平井先生は大変厳しく生徒に指導をされていたそうです。挨拶などの礼儀作法や柔道への心構えなど、何事にも真剣に生徒に向き合っておられたそうです。しかし、川口先生は、当時は平井先生の厳しさの本当の意味が分かっていなかったそうです。先生ご自身が成長し大人になり、厳しさの意味が理解できるようになったそうです。それは、厳しさを持っている人こそが本当に優しい人であり、自分の将来を真剣に考えてくれているのだということです。ただ、優しいのではなく厳しさの裏に真の優しさがあるのだということが理解できるようになったそうです。
 みなさんの周りにも厳しく接してくれる人がいるかも知れませんが、そのような人はきっとみなさんのことを真剣に考えてくれているのだと思います。耳が痛い話を聞くのは決して楽しいことではありません。しかし、わたしたちは、そのようなことばをしっかりと聞き入れ、人間として成長を遂げることができれば、それが自分の幸福な人生に結びついていくことになるのかも知れません。