2組担任、石代先生の法話でした。
石代先生は、仏参にむけて久しぶりに小学校の卒業アルバムを開いたそうです。
当時の思い出の1つをはなしてくださいました。
5年生の頃、自転車競技部に所属していました。
全国大会に出場するほどの強豪校で、担任の先生の推薦がきっかけでした。
当初はあまり乗り気ではなかったのですが、次第にはまっていったそうです。
6年生では主将になりました。そんなある日、クラスで担任の先生に叱られました。大声で怒鳴られました。
教室はしーんとなりました。
大泣きしているとさらに担任の先生に次のように言われました。
「顧問のところに行って、自転車部なんか辞めてしまえ」と。
そのまま、顧問の先生のところに報告にいき、その場ではそのままになりました。
気持ちがすっきりしないまま考え悩み、数日後、自分の言動を撤回し部活に戻りました。
そのときの先生が、自分の戻りたいという言葉を待っていたかのような対応で、とてもうれしい気持ちになりました。
それからは、心を入れ替え、何事にも一生懸命取り組みました。
最後の大会では、全国には届きませんでしたが、県3位という成績を収めました。
その後、石代少年は、先生からの「俺の後輩になれ」と言う言葉で
教員を目指し、今へつながっています。
石代先生が、教員の原点となった言葉です。
“おこたらず 行かば千里の果ても見ん 牛のあゆみのよし遅くとも”
コツコツと続けていけば、遅い歩みでも、いつの間にかゴールは見えてくる。他人に追い越されても、自分のペースで地道に進む。
遅い早いの違いはあっても、結局は同じ所に到着出来るのだから。
今でも機会があれば自転車に乗っている石代先生。
そんな先生の原点のおはなしでした。