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本日の仏参 2016年01月20日(水)17時00分

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本日の講師は、1年5組副担任・宗教科の寺村篤先生でした。
仏教の教えを、例え話を用いてわかりやすく話してくださいました。
その例え話は次のような内容です。
「ある荒野に一人の旅人の男がいました。その男をいきなり象が追いかけてきます。男は象に踏みつぶされないよう逃げていきます。逃げていると、大きな木があり、その木の根は、ある井戸に続いていました。井戸に水はなく、根も井戸の中へと続いていました。男は木の根にぶら下がり井戸の中に隠れ、象から逃げることに成功します。しかし、今度はその井戸の奥底で、竜が口を開けて、根にぶら下がったままの旅人が落ちてくるのを待ち構えていていました。さらに、ぶら下がっている根をねずみがかじりだして、すぐに逃げ出さなければならなくなります。しかし、そんな時、木の上の方に蜂の巣があり、そこからハチミツが何滴かしたたり落ち、男の口に入ります。そのハチミツはとても美味しく、男は自分の置かれた状況も忘れてハチミツに夢中になってしまいます。」
この例え話が伝えようとする真理は、「人間はつい自分の欲望のまま日々を送り、最も大切な『命』『生死(しょうじ)』のことを忘れてしまう」ということなのです。
 みなさんはこのお話を聞いてどのようにお感じになったでしょうか。この例え話のように、多くの人が自覚することなく同じような人生をたどっているのではないでしょうか。自分の人生や普段の生活を顧みる深い意味を持ったお話であったのではないでしょうか。