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仏参風景「井上先生」 2016年07月13日(水)11時30分

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 7月13日(水) 井上先生
 夏休み前最後の仏参ということで,生徒指導係の山之内先生と中森先生から生徒指導上の諸注意がありました。

 さて,本日の仏参は8組担任の井上先生でした。『哲学』をテーマに話をされました。ハーバード大学のマイケルサンデル先生の講義をヒントに井上先生の素晴らしい講義が展開されました。
具体的な選択肢を与え「あなたならどちらを選びますか?」と問われました。」そして「それはなぜですか?」と聞かれました。

「…目の前の選択で助かる命が変わる。助かる命が少ない方を犠牲にしてでも,多くが助かる方を選ぶべきなのか?」 考え悩む問題である。理論的に考え,感情で悩む。その間の矛盾に悩む。
ある問題の答えがみんな同一であれば,その中では争いはなくなるかもしれない。そしてその世界ではこれが正義となる。しかしそこに異なる考えが出てきた場合,それは正義ではなくなる。またそんな考えを出す余地もなくなってしまうのでは?やはり,異なる考え方でもいいのではないか。同じ答えを出すことが正義ではないのではないか。むしろそのように,悩み考える姿に価値があるのではないか。これからの時間の中で,そのような問題の「なぜ」を考えて欲しい。それが哲学である。
さらに昨年度受け持っていた生徒さんの作文の中で,つたないながらも哲学を感じられた文章を紹介されて,ほろっと感動を誘うお話でした。