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仏参風景「若宮先生」 2016年09月14日(水)13時29分

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夏休みを終えて初めての仏参にあたって,学年主任の村上先生が
仏参を迎えるための心構えを改めて述べられました。
 
9月14日(水) 若宮先生
 本日の仏参は9組担任の若宮先生でした。「今日,このときを迎えるにあたって,緊張もひとしおでしたが,他の先生方からの声にリラックスさせてもらい,迎えられました」とのこと。若宮先生は教科が英語ということからも,海外に関心を持っており,大学院ではイスラム圏やアジア圏の研究をしていました。本日は『海外の体験』をテーマにした話をされました
あるとき,タイからカンボジア(アンコールワットで有名)に入ったときのことです。旅行客が珍しそうに,まずは大人達から『タクシーに乗らないか』と声を掛けられ,次に子ども達に『お金が欲しい』とねだられ,それぞれを断った。イスラム世界では”金持ちは【施し…バクシーシ】をするのが当たり前”という考えがあるという。しかし『お金を与える』という行為に疑問を感じていた。そのようなことをしながらも,その日の宿を探し出すことができた。そこにはまだ一人の少年がついてきていので,彼には持っていたボールペンを渡した。ところが翌朝またその少年が来た。思わず,「また何かをもらいに来たのか」と思ってしまった。しかし彼は身振り手振りで私から英語を学ぼうとしていたのがわかった。教員を目指そうとしていた自分にとって,そのように思ってしまったことを今でも反省している。
 この少年の姿勢から私たちは何を学ぶのか?今の私たち教員と生徒との関係を見てみよう。例えば宿題について「なぜするのか」,「何のためにするのか」考えたことがありますか?「怒られるから」「点数がつけられるから。」等々になってはいないだろうか。ハングリー精神,自ら求める気持ち,何が何でもやり遂げようとする気持ち…このようなものが,君たちには存在しているだろうか。我々も少し考え方を変えて,ハングリー精神を持つか,そうではないにしても,この課題がどんな意味があるのだろうとか,一体どんな役に立つのだろうと考えてみるといいのではないか。と締めくくられました。
ちょっと考えさせられる出来事でしたね。