今日の仏参は、2組副担任(社会科)の小嶺先生のお話でした。
運動や苦手だったという小嶺先生は、小学校の体育の時間に嫌な思いをして、体育は嫌なものになっていったそうです。そして、中学生になると他人(まわり)の眼を気にしてしまうようになり、体育や運動ができないことに対して恥ずかしいこと、かっこ悪いことだと思うようになりました。そんな中でとった姿勢は、次のようなものでした。
「たとえば、体育のドッチボールでは〝ボールをうけるか〟〝ボールがあたるか〟のどちらかしかない。できないと思われたくないので、最初からできないと思われたくないので、最初から外野にいて、適当にやって〝あえてやらないんだよ〟という姿勢でした」と、小嶺先生。
そうした姿勢をとっていたことで評価が悪くなり、次第に苦手なこと、嫌いなことから逃げて本当にいいのかと考えるようになったそうです。学校の先生になる夢を持っていた小嶺先生は、「学校の先生になりたいと思っている人間が、苦手だからとそれをやらなくていいのか。大人として社会人としてやっていけるのか」と考えはじめました。3年生からは体育でハードルや水泳など一所懸命取り組まれ、自分にとって満足のいく評価を得たとのこと。
後半では、畳や猫に寄生しているノミのお話もありました。1~2mの高さを飛ぶというノミは、たとえば20cmくらいの箱に入れておくとどうなるか。何度も飛ぶことで天井にぶつかり、その高さに慣れてしまう。その箱から出したとき、ノミは20cm以上飛べなくなっているというのです。これは私たち人間にも言えることで、小嶺先生は生徒たちに「自分「自分で自分自身の限界を決めるな」ということを伝えられました。
「自分で自分の限界を決めてしまうと、絶対にそれ以上にはいけないです。これからみなさんしんどいことがいっぱいあると思います。そのときに、自分はこれくらいしかできないと思わず、自分で自分の目標を高くもって頑張って欲しいと思います。」
と、最後に述べられました。今日のお話を通じて、生徒たちが自分の苦手なことから逃げず、それを乗り越えていく気持ちになってほしいです。