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朝の仏参 2017年12月20日(水)14時56分

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今朝の仏参は、本願寺から来られた竹林真悟先生のお話でした。

北海道釧路で育った竹林先生は、小学校2年生に〝氷の格闘技〟とも呼ばれるアイスホッケーをはじめられました。そして、学年が上がる毎に中心人物として活躍。そのとき後輩にいたのがナガノ君という子で、背が高くて小太りなナガノ君なら他のスポーツに向いているのではないかという思いから、「(チームを)辞めたら?」と彼に言ったそうです。

竹林先生は、アイスホッケーで全国一位になったこともある公立高校へ進学。1年からレギュラーになれるだろうと思っていたら、先輩たちの早いスピードについていけず、結局チームを辞められました。高校進学時は、アイスホッケーの弱いチームに所属され、レギュラーを狙いました。しかし、ブランクがあったことからレギュラーが取れず、遠征にも連れて行ってもらえない状況でした。そして、ナガノ君が入学してきて、2人でベンチにいる日々が続きました。そんなナガノ君が「小学校のとき、僕に言った言葉覚えていますか?」言い出し、竹林先生は「へたっていったことやろ、ごめんな」と誤ったそうです。それからというもの2人は仲良くなりました。

竹林先生は「どんなに一生懸命練習していてもうまくならなかったら、だんだん腹が立ってくるんです。レギュラーの上手な選手にも嫉妬してしまい、こんなチームにいられるかと思い、キャプテンのヌマサワ君にホッケーやめようと思うと電話をしました。」と述べられました。そのとき、ヌマサワ君は「やめないでほしいな、一緒にプレイしようよ」と竹林先生に告げたそうです。その言葉が非常に嬉しく、ヌマサワ君が試合に出られない自分を見ていてくれたことに気づかれ、今まで見えなかったことが見えるようになりました。それは何かというと、アイスホッケーが好きだということ。もう一つが2人のいるチームでアイスホッケーがしたいということでした。

次にお話をされたことは、阿弥陀さまについてでした。竹林先生は、「眼に見えませんが、私たち一人ひとりを友達だといってくださる。お前の苦しいこと全部知っているよ、お前が一生懸命だということも全部知ってる。いつでもどこでも一緒にいる、それが阿弥陀という仏さまです」と述べられました。

「みなさんもこの後高校を卒業して、そして社会人となっていろんな出会いと別れを繰り返して、一生懸命やったことを認められないようなこともある。だけど、必ずわかってくれる人はいるし、阿弥陀という仏さまがいつも一緒にいます。」と、最後に締めくくられました。

竹林先生の経験談は、生徒たちが阿弥陀さまを身近に感じるような内容でした。