今朝の仏参は、6組副担任の中村先生(数学科)のお話でした。
中村先生はジム・ジャームッシュ監督最新作の『パターソン』という映画を紹介されました。主人公のパターソン(『スターウォーズ/フォースの覚醒』でブレイクしたアダム・ドライバーが演じている)は、アメリカのニュージャージー州に住むバスの運転手。そのパターソンの単調な繰り返しの1週間を描いた映画で、毎朝腕時計の時間を見て起床し、同じ朝食を食べてバスの車庫まで歩いていく。パターソンは詩人志望で、毎日バスの出発時間までにノートに詞を書き留めていました。奥さんとの夕飯後に愛犬と散歩し、行きつけのバーに立ち寄って友人と話をし、帰宅後は奥さんの横で(ベッドで)寝るといった何気ない日常生活を送っていました。
中村先生は、「繰り返しのように見えますけど、少しずつ状況が違う。そういった新しい毎日が違って来る。いくつものストーリーが繋がり、新鮮な感覚を与えてくれる映画です」と言います。そして、「忙しい中を毎日過ごしているなかで、少し身のまわりのものに目を配ってもらうと、当たり前のように見ていた毎日が違ってみえるのではないか」と生徒たちに述べられました。
今朝のお話を聞いて、生徒たちは自分たちの日常生活で置き換えて考えてみたのではないでしょうか。同じ繰り返しの毎日でも違って見えれば、中村先生と同じような気持ちになれるかもしれません。