本日の仏参は、本願寺布教使の金龍之哉先生のお話でした。
金龍先生は「今の高校生はどんな人を素敵な人だと思えるのか」と、ご自身の高校時代のことをお話されました。20年前にクラスで素敵な人(イケてる友達)だったのは、プリクラがたくさん貼られた手帳を何冊も持ち、PHS携帯の電話帳にたくさん友達登録している人でした。プリクラも電話帳登録も少なかった金龍先生にとって、プリクラの数や電話帳登録の数が繋がっている人間の数に思えたそうです。そのお話の内容から、人に点数をつけ、人の評価をすることを取り上げられました。
阿弥陀さまは、私たちに対して点数をつけたりしません。点数をつけずに私を認めてくれるのが、阿弥陀さまです。金龍先生は「僕たちって人の視線を気にして、人の評価を気にして生きる。それはしんどいことだけど、僕たちも評価して生きています。僕たちは人の評価を気にして、人の目線を気にして、一生涯評価のなかから抜け出ることができません」と指摘されました。
「僕たちは評価が良いとか悪いとかだけで生きてないということだけ覚えておいてください。僕たちの生きている世界は、できるできないで点数の評価がつきます。だけど、できるできないであなたのいのちの尊さは決まりません。阿弥陀さまの温かなまなざしが、あなたたちには掛かっていることを忘れないでほしい」と、最後にメッセージを述べられました。