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7月10日 仏参 2019年07月10日(水)10時21分

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今日は5組担任山之内先生からお話をうかがった。

 「お互い様」

 仏参でお話をする際、私は自分の高校生活を振り返りながら、いつも話をするようにしています。自分にとり高校生活(クラブ活動を含む)は、現在の「私」の基礎をつくってくれたからです。

 「お互い様」という言葉があります。どのような場面でみなさんは使っているでしょう?人との触れ合いの中で使いますよね。しかし間違った使い方をする人も増えてきました。買い物へ行こうとし雨が降ってきました。知り合いの人が自動車に乗って出かけようとしているところに「お互い様だから自動車に乗せて…」。

 このしお互い様」の使い方は違いますよね。普通「困っている人を気遣う」時に使う使い方です。意味は「引き分け」「助け合う。協力する」ということです。

 悲しいかな、よく学校へ「道一杯に広がって歩いている」「自転車の乗り方がひどい」等という平安の生徒への苦情電話があります。忙しい時間帯、多くの人が歩いている時間帯。「お互い様」が分かっていれば、道を譲ったり、乱暴な自転車の乗り方は出来ないはず。

 先日私自身が自転車で通勤中、出会い頭に他の自転車とぶつかりかけました。「お互い様」で考えれば、ぶつかりかけたのは私の責任でもあります。そこで私は相手に「ごめんなさい」と言ってその場を離れました。ただ相手からは何の声かけもなかったのです。気分を悪くしたのではありません。その人は急いでいたのかもしれません。でも、その人も「お互い様」ということが分かってくれたら…と思うと残念でした。

 まもなく学園祭が近づいてきます。その準備で各クラス、懸命に展示などの作業に取りかかるでしょう。しかし一部の人の中には、「クラブが忙しいから…」と言って、特定の人に仕事を押しつけたりします。では学園祭のために当てられた正課の時間は…と見回すと、そういう人に限って実は何もしていない。「お互い様」で見直しませんか? そしてクラスで良い作品をつくっていって欲しいと思います。

 さて、みなさんは何を感じたのだろう。クラブは「課外授業」という森本先生の言葉もあった。学園祭準備は「正課の授業」なのだから、他人に任せることなく、自分たちで納得のいく学園祭を作り上げて欲しい。じっくり山之内先生の話を考える1日であって欲しい。