今日は12組、13組副担任の吉岡が話をした。
「じっくり自分と対話する力をつける」
多くの先生方が「立ち止まって考えよう」「振り返ってみよう」ということを仏参の中で話されていた。果たして実践した人はどれくらいいるだろう。人は「切り替えて考える」「くよくよしないで…」という言葉で物事の本質を見ない。「立ち止まる」ことは問題から目を逸らすことではない。その問題と格闘することだ。格闘するためには、傍らに「何も言わず話をそっと聴いてくれる人が必要」なんだということを理解して欲しい。問題から逃げたいときは逃げたら良い。でも必ず人生のどこかで「立ち止まって考えるとき」はやってくる。
L・Vベートーベンは「Durch reiden zuder Freude」と言った。彼の人生は決して幸せではなかったのだ。「諸君、喜劇は終わった。喝采せよ」という言葉を残して死んだとロマンローランの『ベートーベンの生涯』に書かれている。不幸は本当に苦しいものである。しかし簡単に答えを出すのではなく、じっくり自分と対話する力をつけて欲しいと考える。
朝からしんどい話だったかもしれない、吉岡の話をじっくりと味わって欲しい。