プロ野球やサッカーのスター選手などが、「僕らは結果を出さなきゃ」とか「結果がすべて」とか言います。受けとりようによっては、「結果がよくなければ、その他がよくてもダメだ」とも、「結果さえよければ、その他はどうでもいいのだ」とも解釈できます。今日、世人の多くが金の奴隷か、自分のことしか考えない我利我利亡者に堕している風潮の中にあって、働かないのに金がほしい、能がないのに有名になりたい、努力しないのにいい成績をとりたい、などと考える人が多いといいます。
運動部の人はよく知っています。結果だけがポイと出てくることはない。日々の苦しい練習、肉体の鍛錬、技の錬磨、試合の経験などの積み重ねなしには結果は出ない。「結果がすべて」という結果を出すためには、気が遠くなるほどの努力の蓄積が要る。結果は、日々の努力についてくるものだから、その努力こそ大切なものだとみなさんは信じているはずです。だから、「結果がすべて」ということばは裏で、必然的にいい結果が出るように努力しなければならないということですね。