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本日の仏参 2021年02月24日(水)11時06分

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みなさんは、物事が上手くいかず、1人で落ち込み、苦しんでいる時がありませんか。自分が感じているその苦しみは本当に自分1人だけで抱えているものなのでしょうか。本日の仏参はそのような辛い時にこそみなさんに気が付いてほしい仏様の存在についてのお話でした。
本日本願寺からお越しいただいた尾上悟さんは以前に布教師の学校に通われていました。そこでは布教師になるために100日間の厳しい指導を受けて、最終日にはテストを受けます。そのテストに合格すれば布教師になれます。しかし、尾上さんの手元に届いた通知には残念ながら「不合格」の文字が記されていました。落ち込んだ尾上さんは知り合いの女性の方に思わず愚痴をこぼしました。そんな時にその女性が重病を患っているご自身の息子さんについてのあるエピソードを尾上さんに話しました。息子さんは入退院を繰り返しながらも、時々小学校に通い、他の児童と同様に学校生活が送れるように頑張りました。ある日彼が学校でテストを受けましたが、残念ながら0点を取ってしまい、ひどく落ち込んでいました。その時母親としてその女性が彼にかけた言葉は「よく頑張ったね。えらかったね。」というものでした。彼女が息子さんのテストの結果ではなく、彼がテストに向けて重ねた努力について触れ、彼はその言葉に涙を流しました。
そんなエピソードを聞いた尾上さんは、一人で辛く落ち込んでいる時でも、周りにはその辛い苦しみと重ねた努力を見てくれている人がいるものであると感じました。同様に、「南無阿弥陀仏」を唱えることで阿弥陀様が近くで自分たちを見ていただいていることも感じました。
一人で苦しんでいるのではなく、誰かに見てもらえていることを感じ、気持ちを和らげてみましょう。