「花信あいつぐよい季節となりました」と時候の挨拶ではじまる手紙をいただきました。日本では桜の花を特別に楽しむ習慣があります。桜の花は2週間くらいで散ってしまうからでしょうか。それともその美しさによるのでしょうか。二分咲き、五分咲き、満開とその時々に楽しむことができます。
ところで、その桜の木はあまりに2週間がはなやかなせいか、他の季節にはほとんど顧みられません。
夏、秋、冬と桜の木は次の春により美しく咲くために、ひそやかな精いっぱいの努力をしているようです。私たちはどのような一年を過ごし、これからどのような一年を作り上げようとしているのでしょうか。私たちはいつ、どのように咲くのかわかりませんが、必ずその時はやってくるでしょう。そのためにも日々を大切に過ごしたいものです。