本日5月21日は、宗祖親鸞聖人のお誕生をお祝いする「降誕会」がありました。
ご講師は、浄土真宗本願寺派布教使の藤田哲史先生。
先生は、「人生の中で立ち止まってわが身を振り返る時間」について考えさせてくださいました。
「私たちは人生で誰と出会うのか?」
宗教とは、このように私へ問いかけ、私にとって何が真実かを考えることから始まると仰いました。
この問いの答えは「私」です。つまり、"私がここに存在する"ことに気づかなければいけないということでしょう。
私たちは、自分の都合で善し悪しを判断し、言い訳や愚痴を言い、自己中心的なものの見方をしながら、他の誰にも変わってもらうことのできない人生を送っています。そのような私たちを平等に見て、認めてくださるのが仏様の慈悲の心です。
親鸞聖人が説かれた教えの「阿弥陀仏」という仏様は、「"今ここ"にあなたはひとりではない。」と、いつでも、どこでも、誰にでも寄りそってくださる存在です。
しかし、私たちは「あのとき」の過去を悔い、「これから」の目先にとらわれるばかりで"今とここ"を疎かにしてしまっていませんか?仏様は、常に私と一緒にいてくださるのに、救いの目当てである私が、人生の"今"に目を向けないのは実にむなしいことでしょう。先生が仰ったように「力一杯、精一杯生きられる人生」を送るために自分自身をじっくり振り返り、「今したいこと、今できること」は何かを考え、「私」へ問いかける時間を持つことが肝心なのですね。
また本日は、本校が開校してから139年目の開校記念の日でもありました。