本日はお釈迦様の誕生日をお祝いする花まつりを、全校挙げて執り行いました。
講師は本校を卒業し、皆さんの先輩でもある山下瑞円先生でした。先生には6歳を年長に3人のお子さんがおられるそうです。ある時そのお子さんが図書館から借りてきた絵本の中に『地獄めぐり』という絵本があったそうです。この絵本は作者水木しげる氏が幼少時にのんのん婆(水木氏のおばあさん)に連れられてよく行った、近所のお寺に掲げられた数々の地獄絵がモチーフとなっているそうです(また、『ゲゲゲの鬼太郎』にも繋がるようです)。その絵本を気に入った末っ子のお子さんに「これ読んで」とせがまれ、そのリクエストに応えるうちに先生はその内容を覚えたそうです。その本には、「人・動物を殺した地獄」、「嘘をついた地獄」、「うそをついた地獄」を始めとする8つの地獄が示されています。地獄はひとつではないそうです。 先生は「この子達は何を思ってきいているのだろう」と思いながら読み聞かせされたそうです。すると、兄弟の中で「今、うそついたから5地獄ポイント!」という「地獄ポイント遊び」が始まったそうです。そのように遊ぶ姿をみて「生きていく上で、動物を殺さずにいること、うそをつかずにいることは到底無理。生きていくことにより、罪を犯さざるを得ない。」と気づかされたそうです。 罪を犯さざるを得ない人間に気づかされる教え、いけない事とおしえる教え。それが「南無阿弥陀仏」という言葉。全てを知った上で迎え入れてくださる仏さま。平安高校はそれらを知らせてくれる場です。あなたの命はあなたしか生きられない命。それぞれの立場で命を輝かせてほしい。先生は後輩である皆さんに語られました。