本日は健康診断の日、それぞれの結果を踏まえて成長を喜んだり、生活を見直す機会にしてみてはいかがでしょうか。また、改めて「健康とは?」と自分自身に問い直し、健康について学ぶ機会にしてみるのもいいでしょうね。
さて、春になると、それぞれの実が芽を出し、茎を伸ばし、葉をひろげ、やがて花をつけます。どの実もいっしょうけんめいです。もしその土地が痩せているならば、茎を短くし、花の数を減らしてでも、精いっぱいに生きようとしています。そのけなげさ、そのいじらしさ―― 見ていて涙がにじんできます。頭が下がります。
そして、私たちの現実を顧みると、ややもすれば私たちは他人をうらやんだり、ねたんだり、あるいは自分の能力や境遇を悲観したりして、一日一日をむなしく過ごしてしまいがちです。一刻一刻に心をこめることをしないで、いい加減に片づけてしまいがちです。以前、次の和歌に出会いました。
見ずや君明日は散りなむ花だにも力の限りひとときを咲く
(九条武子)
(明日は散ってしまうであろう花でさえも、ひとときを力の限
り咲いている)
私たちも、この花のように、そして春に芽吹く実のように、それぞれの置かれた境遇で、精いっぱいに「自分の花」を咲かせなければならない、と切に思います。