3学期の仏参開始。本日のお話は7・8組副担任、情報科の松田博一先生です。
3年生0学期と言われる今、希望の進路実現まで時間的に1年もない、1年の内に完結しなければならない今、「なぜ勉強をしなければならないのか」と問いかけられました。将来のため、受験のため、何のために……勉強するのかと自らの気づきを促す提起をされました。一方、先生は自らを振り返られ、勉強の目的をお経『正信偈』の中にある文言にヒントがあると気づかされたそうです。ひとりで解決できない問題は、人に話していけばよい、人につないでいけばいいのだ。人と人とのつながりを大事にし、バトンを渡して伝えていけば解決することもあるのだと気づかれ、そのためにも学びが必要である。人がひとりでものこどをやるにはムリがある。あのリレーのように人は「つなぐ」ことが好きなように、今、勉強しているのは、大きな視野に立てば、次につながっていくだろうということを信じてやるのではないだろうか。そして、学びの意義をそれぞれが理解し、少しずつ、一歩でも進んでいくことの期待を込めて締めくくられました。
進路選択では「何かができる自分」を目指さなければなりません。昔から勉強の好きな人は高々2割。仕方なくやっている人が3、4割。残りの5割近い人は勉強嫌いと相場は決まっているそうです。「勉強」とは、つとめてしいると書いているではありませんか。困難なことを努力して行うという意味です。嫌いでも、他人から、あるいは自分から自分に強いてやるものです。この1年、自分を試してみませんか。自分に無理強いしてでも勉強するというのは、みなさん一人ひとりの人としての総合力にかかることですから、健闘を期待しています。