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報恩講 2025年01月16日(木)11時51分

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 本日の「報恩講」の法要、ご講師は本願寺布教使野田茜先生でした。親鸞聖人がいらっしゃったからこそ、今こうして私たちは仏法に出遇わせていただいたことに、まず感謝をさせていただくご縁です。
 諺に「一日の計は朝にあり。一年の計は元旦にあり」とあるように、先生自らの今年一年の健康、幸せを願い、だれもが願いがある、と話を始められました。「きく地蔵ときかぬ地蔵」の話と自らの高校受験談から、心の底から私のことを願っていてくださる阿弥陀さまがいらっしゃることのありがたさを話されました。また、星新一さんの『ある年のクリスマスイブ』の話から、願いが叶えられる権利を放棄してまで、私のことを願ってくれる人がいることの話をされました。私のことを休むことなく願ってくださっている人、   父、母、家族、友人など、 ありがたいことです。
 思えばこの宇宙の一切のものは、みんな願いを持って生きているのではないでしょうか。
願いに生きているのは、単に生物だけではありません。無生物も願いを持っているのです。風も水も願いを持っています。風は、気圧の低い方へ、という願いを持って、どんな小さな隙間でもひょうひょうと吹き抜けていきます。水は、地面の低い方へ、という願いを持って、そうそうと流れていきます。その願いをとどめれば、たちまち空気はよどみ、水は腐ってしまいます。
 願いを持つことは尊いことです。願いに生きている人は、凜々としています。さっそうとしています。歩き方から違います。
 みなさん、本当の願いを持ちましょう。そして、その願いを実現するために精一杯の努力をしてみてはいかがでしょう。