本日の講師は10組担任国語科の岩橋智香子先生でした。先生は最初に最近見た本で印象に残った言葉を紹介されました。それは人生をカードゲームにたとえた言葉で「どのようなカードが配られるかは運命。しかし、人生はその配られたカードで勝負する。」というものです。
先生がその言葉が印象に残った理由は、ある卒業生のことを思い出されたからでした。その生徒とは3年生の時の現代文の教科担当という関係であり、よく職員室にきていろいろな話をしてくれていたそうです。その生徒は現在のプログレスコースに在籍しており、成績優秀で経済学部への推薦も決まっていたそうです。しかし、家庭の経済事情で龍谷大学への進学を断念せざるを得ない状況となり食堂を経営する会社へ就職することとなってしまいます。
卒業後も先生は連絡を取り合っていて、卒業して三ヶ月後の時に来たメールは毎日暑いなかでやけどなどを負う過酷な仕事環境がつらいという内容のものでした。その後盛り付けやデザート作りを任されその料理の写メールが届くようになり、調理師免許を取得した報告が届きました。そして今年の春、栄養士の資格取得を目指して会社から援助してもらい大学に行くことが決まったという報告があり先生も自分のことのように喜ばれたそうです。
先生はみなさんにも置かれた環境の中で不平や不満を言うことなく、あきらめずにがんばっていってほしいとおっしゃいました。「配られたカードで勝負する」という意識を持ち続けることができるといいですね。