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秋の校外学習に行ってきました 2016年10月28日(金)18時30分

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日本の全企業数のうち、99.7%が中小企業です。日本を支える中小企業は3,852,934社あるといわれています。中小企業には、私たちの生活に密着した財やサービスの提供だけではなく、世界市場の獲得につながる先端技術の活用や、地域で育まれた伝統と特性を有する多様な地域資源を活用する担い手となっている企業が多く存在しています。中小企業全体では、32,146,784人の方が働いておられます。これは、日本の従業員の約7割が中小企業で雇用されている計算になります。まさに中小企業が日本を支えていると言っても過言ではありません。
今回の校外学習では、ものづくりを自分の目で見て、耳で聞いて、肌で触れ、心で感じるために東大阪を訪れました。東大阪には2,500件もの中小企業が集中しており、「社長さん!」と呼べば歩いている人のほとんどが振り向くような町だと言われています。中でも、歯ブラシはその6割が東大阪で製造されているそうです。
校外学習の午前中は、生野区民センターにおいて講演を聴きました。最初のガイダンスでは、メイド・イン・ジャパンの基本は使う人の立場に立ってものをつくること、すなわち「おもんばかる」という言葉に集約されていることを教えていただきました。それは「人の役に立つこと」が基本だと話されていました。
講演は、株式会社アオキの青木豊彦会長でした。気さくな語り口とその人柄で一瞬のうちに引きつけられていました。青木さんは、仕事への夢・希望・試・情熱・挑戦を軸にお話になりました。中でも、「目や顔が輝いている人は、その仕事へのプライドを持っている」という言葉には共感を得ました。学校に置き換えてお話しくださったこともあり、普段の生活を振り返る契機となりました。
また、青木氏の座右の銘である「儲け」についてもお話になりました。その基本は信者であり、信じ合う者が寄れば儲かる。お金の儲けは「心の儲け」ができたら自然についてくるのだと熱く語っておられました。書籍を朗読された際には、声を詰まらせておられました。その姿には「人を愛する」ことの大切さを伝えたいという強い意志と優しさを感じました。人は本物のプライドを有したとき、自分とは違ったものの見方や考え方に柔軟に耳を傾け、相手の立場に立ってものごとを考えることができる。だからこそ、様々な違いがあっても寄り合うことができるのだということを教えていただいたように思います。
午後からは24社の工場を見学しました。ここにその模様を全て書き尽くすことはできませんが、働く人たちの姿に触れ単に生きるのではなく、善く生きることについて学べたようです。
この度、一般社団法人 大阪モノづくり観光協会推進協会、24社のみなさん、近畿大学の学生のみなさんには大変お世話になりました。ここに深く御礼申し上げます。