本日の御法話は燧土校長先生でした。
アニメ「アンパンマン」から学ぶことについてお話をいただきました。
誰もが知っているアンパンマンマーチの歌詞である
「愛と勇気だけが友達さ」
という歌詞にはどのような意味があるのか考えられたそうです。
バイキンマンはいたずらばかりするけれど、決してアンパンマンはバイキンマンのことを「悪いやつ」とはいいません。
「罪を憎んで人を憎まず」という言葉のように行動には怒っても、人格否定をするわけではないのです。
パンを人々に届けるという行為も、震災等で他人のために行う物資支援の大切さと重なります。
作者であるやなせたかしさんの弟は戦争の特攻部隊で亡くなり、やなせさん自身も食糧難で苦しんだ経験があります。
そのようなときに手助けをすることの大切さを教えてくれています。
また、3番の歌詞にある
「時は速く過ぎる 光る星は消える」
という箇所は、仏教で仏陀が最初に説いた初転法輪の「諸行無常」など仏教の教えに重なります。
やなせさんは、スーパーマンは人を助けても、建物を破壊したあとはそのことについては謝らないことに違和感を感じるそうです。
本当に助けて欲しいとき、細かいところに気づく優しいスーパーマンが理想であると言っていたそうです。
だからアンパンマンのような背中を優しく押してくれるヒーローを作ったのでしょうか。
生徒の皆さんも心優しい他人を助けることのできる人であってほしいと結ばれました。