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仏参 2018年02月20日(火)08時51分

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本日のお話は高2学年部長の村上先生でした。

戦国武将の中で誰が好きですか?
という質問からお話を始められました。

僕は徳川家康が好きです。

少しの軍勢で大軍を破る恐れ知らずの武将。

というイメージ

しかし、実際には臆病で優柔不断な性格だったそうです。

小さい頃は、土地を治めていた強い武将の下で人質として、
いつ殺されるのか分からない状況で過ごし、
のちに、格上の家から嫁をもらいました。
その嫁は、家臣の前でも大きな態度で家康に接し、
恥ずかしい思いをさせられました。

あるとき,家康は知らない間に敵の策略に乗って、
殿と多数の家臣を失いました。
行き場がない家康は寺に逃げ込み、
生き残った数人の家臣と共に過ごしていました。

そこへ、大勢の軍がやってきて
「降伏したら命は助けてやる。降伏しなさい。」

「最後まで戦いましょう」と家臣たち。
「ちょっと今考えているから待ってくれ」と家康。

しばらくして、
「降伏しよう」と家康。
「私のせいでたくさんの家臣たちを死なせてしまった。
 私は今から腹を切る。首を持って行き、降伏しなさい。
 君たちは生き延びるのだ。」

それを聞いていたお寺の和尚は、
「ここで血を流すのは許さない。ここは生きるためにあるのだ。
 おまえは勘違いしている。死んだところで何もならない。
 皆が仲良く暮らす国を作りたいのではないのか。
 それは仏の国ではないか。
 自分の名誉ために戦う武将はいくらでもいるが、
 仏の国を作りたいと思う武将はお前くらいだ。
 一度死んだものと思って、生きてもう一度やり直しなさい。」

和尚の言葉で家康は生き延びて天下統一を目指したそうです。

話は変わりますが、
僕が尊敬している先生は、戦争を経験されています。
特攻隊で、一軍、二軍、、、と戦いに行った仲間たちは
誰一人帰ってこなかった。
自分の番はいつだろうと思っている時に終戦を迎え、
死んでいった者たちに顔向けできない
残された仲間たちの中では、自決をしようという話が出ていました。
しかし、そのとき尊敬している先生は
「それは違うのではないだろうか。
 私たちが生き延びたのには何か理由があるはず。
 何かはわからないが、やるべきことをやって後を追うのでも
 遅くはないのではないだろうか。」
その言葉で仲間たちは生きていく決意をしたそうです。


また話は変わりますが、
君たちから
「これから授業中は絶対に寝ない!」
「苦手な友達がいるけどなんとか仲良くなれるように頑張りたい」
など、自分の中で改めないといけないことに気づき、
改善しようとする言動が見られます。
当たり前のように思えるかもしれないが、
このように頑張る生徒たちと共に頑張ることが好きで、
そういう姿を見ているとうれしくなる。

うまくいかない、しんどい。だけど、頑張る。
自分から目をそらさず、向き合っていく姿が僕は好きです。