本日の仏参講師は本願寺の竹林真悟先生でした。
竹林先生は、北海道出身でアイスホッケーをされていたそうです。
そんな竹林先生は、アイスホッケーにまつわる自身の経験談をお話しくださいました。
小学校2年生からアイスホッケーを始め、小学校6年生になる頃には、
チームでも上手な方で試合でも活躍していました。
チームメイトに一つ下の学年の長野という児童がいました。
長野は、同じくらいの時期にアイスホッケーを始めたにもかかわらず、
全然上達せず、レギュラーにもなれていませんでした。
そんな長野に、私は
「あんた下手くそだ。上達しないのならやめた方が良いのではないか。」
長野は、悔しそうな表情で、目に涙を浮かべていました。
それからしばらくして中学生に進学し、アイスホッケー部に入部しましたが、
三年生との体格差と技術差が嫌になり、やめました。
高校のアイスホッケー部は無名の弱小チームで、
このチームならレギュラーになれるだろうと入部しました。
しかし、一年間はレギュラーになれず、
三年生が卒業し、次こそレギュラーになれると思いました。
しかし、強い新入部員が数名入ってきて、レギュラー入りを逃しました。
強い新入部員と共に長野も入部しており、
以前馬鹿にした長野と私は練習を共にすることとなりました。
三年生になってもレギュラーにもなれず、コーチには褒められないし、
周りの部員は不真面目に練習している。
退部しようと、キャプテンに電話をしました。
当時のキャプテンは、30分間私の愚痴を黙って聞いてくれました。
その後に
「今まで一緒にやってきたじゃないか。最後まで一緒にやろう。」
と言ってくれました。
私はうれしかった。自分の気持ちをわかってくれて、
一緒にやろうと言ってくれるチームメイトがいることに気づけたから。
退部したい理由は、周りにあるのではなく、
うまくいかない自分にあったんだを気づきました。
キャプテンのおかげで私は最後までアイスホッケーを続けることができました。
話は変わりますがここにいらっしゃる阿弥陀様は、
私たちのことを友だと言ってくださる。私たちがどんな人間でも、
お願いしなくても友だと言ってくれる。
受け入れてくれる阿弥陀様がいるということは幸せなことです。