本日、卒業生から「プリキュー」ということについて、教わりました。
プリキューとは「Please」「Thank you」「I'm sorry」という英語で、日本語に言い換えれば、「どうぞ」「ありがとう」「ごめんなさい」という三つの言葉です。また、アメリカがすべてではありませんが、アメリカではどこに行ってもこの三つの言葉に加えて、
「have a nice day」「Excuse me」があふれる中で生活を営んでいるそうです。
世の中では、このちょっとしたあいさつや言葉が言えずに、ささいな行き違いを生み、大きなトラブルに発展することもあります。これらの言葉が、人間関係をなめらかにする意味においても、いつでもどこでも、心から言える人になるように心がけたいものです。 ここで一度、お正月の頃を思い出してください。景気や経済がどうであれ、毎年変わらずに聞こえてくる「よりよい年でありますように」、そして「明けましておめでとうございます」の声、声、声。家庭で、友だち同士で、近所の人々と、もちろん学校の中でも。
ふだんは、お決まりの「近ごろの若い者は、ろくにあいさつもできない」との風評もどこへやら、この時期ばかりは、気持ちが温かくなる、あいさつの声があふれています。願わくは、一年中あのにこやかなあいさつが、自然と体から言葉として飛び出してくる日々でありたいと思います。
言葉を出す、使うことは、筋肉と同じ。毎日使ってはじめて身につくものです。あいさつは人間関係の基本、学校生活、社会生活の基本といってもいいでしょう。
ちょっとしたあいさつ、わたしたち一人ひとりの積み重ねが、大きく育って日本の文化をつくり、国際化につながる……決して大きすぎる話ではないと思います。相手の心に届くあいさつができる人間になってもらいたいと願うばかりです。