本日は11組担任の岩橋先生でした。
落ち着いた優しい言葉で、高校生活の最後を迎えようとしている生徒達に語りかけて下さいました。
『ライフシフト』(人生の生き方・進み方を変える)…日本人の平均寿命は最新のデータでは男性83歳、女性88歳だそうです。医療が進歩・充実するに従い、今後も平均寿命が伸びていくのは自明のことであり、人生100年時代が訪れることは容易に想定できます。
しかし、現在、日本の生活保証システムとして構築されている年金制度は当初の想定を超え、将来的に安定したものと言えないのは周知の事実です。皆さんが今後の先の長い人生の中で、どのように生き、生活を維持していくのかが大きな問題になります。
そのような厳しい時代を生き抜き、生計を立てて行くためには、社会から求められる人材でなければならず、大人になっても勉強し続ける姿勢が求められます。そのためには、今までの勉強と違い、大人の勉強としての『読書』が絶対に必要であると訴えかけられました。
また、多くの日本人が盲信する人生の既存の概念(今まで多くの人が信じている安定した人生の過ごし方)を破壊する必要があると言われました。
その一例としてご自身の留学体験を元に、既存の価値観や、自分が当然だと思っている思い込みは通じない厳しい現実に直面した経験を紐解いて下さいました。そういう、既存の価値観や感覚・思い込みを取り払うためにも、その端緒として、まずは旅行に(できれば一人で)行ってみることを経験として推奨して下さいました。
『ライフシフト』の考え方がこれからの人生100年時代には求められるという、生徒達のみならず、我々大人にも示唆に富んだ、非常に意義のあるお話でした。