6月8日(火),人権学習及び主権者教育講演が実施されました。
1限目の人権学習では,京都産業大学教授の伊藤公雄先生にご講演いただきました。
ジェンダー平等の実現において,他の先進国に比べ日本は大いに遅れています。では,日本は昔から男尊女卑の根強い国だったのでしょうか。
伊藤先生は神道の最高神や夫婦別姓の実例を取り上げ,近代以前の日本では決して女性の地位が低くなかったことを高校生にも分かりやすく説明してくださいました。
現代日本には根強いジェンダー格差が存在し,それが少子高齢化をはじめとする社会の停滞を招いています。ジェンダーなどのカテゴリーを越えてすべての人が自分らしくいられるような社会を実現するために,自分たちにできることを考えてほしいと思います。
6限目の主権者教育では,龍谷大学法学部の鈴木達也教授にご講演いただきました。
2022年4月より,日本の成人年齢が18歳に引き下げられます。それが間近に迫った今,まもなく成年を迎えることになる高校3年生に対し,主権者として知っておくべきことを身近な例を挙げながら説明していただきました。
権利が生じるということは,責任も生じるということです。法律上未成年ゆえに守られていた部分も,成年になると自己責任になってしまいます。主権者としての自覚を持ち,自分の身を自分で守ることができるように学びを深めていきましょう。