本日は、前回1組の上田先生に続いて、2組「プログレス理系」担任の南先生がお話をしてくださいました。南先生が考える「平和活動関連のスゴイ偉人」シリーズの1つだそうです。
ふとした時に太平洋戦争時の「特攻隊員の遺書」に触れる機会があって、心臓が揺さぶられ・胸が締め付けられるような衝撃を受けたそうです。
鹿児島の知覧からお国のために特攻隊員として飛び立ち、婚約者チエコさんの元に戻ることのなかった穴沢トシオさんの遺書の1部分…
「自分は先に逝く。私の心は、あなたの人生に幸多きことを祈る気持ちで満たされる。」
去る2006年1月、84歳になったチエコさんに、ある記者が取材を申し出た際に「私の宝物」として彼女が見せてくれたものは寄木細工のきれいな箱に収められたボロボロの煙草の吸殻…彼の唇に触れた唯一の品…だった。
同じ時代に生きて、当時のイデオロギーを共有した者にしか判断できないことなので、特攻隊員がかわいそうだとか、戦争は繰り返すべきではないとか、そういうことを一緒に考えませんかというのではありません。人はとかく自分が可愛いものなので、誰かのために何かをしてあげることは出来ても、その誰かのために生きることってなかなかできないのではないでしょうか。嫌だなと感じる対象を、潰してしまう権利は誰にもないでしょう。自分を大切にするように「自分でないもの」を大切にしましょう。