鎌田善弘先生の本校での最後の仏参でした。
平安で36年間過ごされた鎌田先生にとって平安とはどのような場所で何を教えてくれたのか、という興味深いお話を宗教の観点を踏まえてお話しされました。
人には、自我に固執する「煩悩」からは逃げられず、大小はあれども嘘をついたり、楽な方向にむかったりしてしまいます。一方で人は、正直に生きたいと考え、人生を豊かに生きたいとも考えます。そのためには素直な心、反省し、悔いあらためる「内省」が不可欠になります。
その見つめなおす機会がこの「仏参」です。素直な自分に出会える、もう1人の自分に気づく場であるとのことでした。
最後に「内省」を通して生徒自身も、もう1人の自分に出会ってほしいと願われておられました。
この学年には2年間担任団として支えていただきました。生徒たちには2年間ありがとう、という言葉で仏参を終えられたのがすごく印象に残っています。
人は、日々多かれ少なかれ「内省」していると思います。それが明日の自分を良くする、つくりあげていくのではないでしょうか。