HEIAN BLOG 高3学年 BLOG

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冬期講習スタート 2021年12月08日(水)19時00分

本日より冬期講習(ドラゴンゼミ)が始まりました。
受験生の多くが自分でしっかりと予定を組み、真剣に取り組んでいます。
自習室で朝早くから、完全下校時刻まで頑張っている姿も見られます。
自分を信じてひたすら「努力」あるのみ。「努力は嘘をつかない」
共通テストまで残り約1ヶ月余り、私大一般入試まで2ヶ月足らずです。
今が踏ん張りどころ。「しんどい時が上り坂」です!

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後期考査最終日・成道会 2021年12月07日(火)19時00分

本日ですべての考査が無事に終了しました。制服を着て試験を受ける
のはこれが最後になる人もいると思います。テストが多いと言われる
「龍谷大平安」で何とか皆最後まで頑張り抜きましたね。3年間本当
にお疲れさまでした。さて「有終の美」を飾ることは出耒ましたか。

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3限目は「成道会」を執り行いました。釈尊が真実に目覚められたこと
を祝い、改めてその教えに触れる行事です。
浄土真宗本願寺派布教師の中村啓誠先生からご法話をいただきました。
お話の中で「自是他非(じぜたひ)」という言葉が何度か出てきました。
「自分が得をするためには、相手がどうなろうが構わない」
「自分は正しくて、相手は間違っている」
自分の都合、自分の価値観で世界を見て、それが受け入れられないと、
無理に押し通そうとする。そうすると、苦しみは消えるどころか深まる
ばかりになる。
80年前の12月8日の出来事についても考えさせられるお話でした。
「自是他非」この言葉をどうかこれからも胸に刻んでおいてください。

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明日以降は入試をひかえている者は冬期講習で毎日、その他の生徒は入学
前課題の添削や特別授業で週に何日かの登校になります。決して「休暇」
ではありません。やるべきことをしっかりと進めていきましょう。すでに
進路が決まっている者も、勉強がまだまだ足らないと感じているはずです。
毎日登校し、学校で自主学習に取り組んでも構いません。(ただし「登校
ルール」は遵守してください)次のステップに進む大切な「準備期間」だ
ということを忘れないでください。

次回の高校3年生の学年全体の登校日は1月18日(火)の終業式です。
詳細については追って連絡いたします。

後期考査1日目 2021年12月02日(木)15時00分

いよいよ「締め括り」の考査が始まりました。
本日から5日間(7日まで)の予定で実施されます。
残り4日間、「本気で」、そして「全力で」取り組んでくださいね。
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保護者の皆さまへ
Classroom(高3保護者)の定期的な閲覧をよろしくお願いいたします。

最後の朝テスト 2021年11月29日(月)14時00分

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本日の朝テストが高校生活最後の朝テストになりました。
3年間を振り返ってみてどうでしょうか。
「朝テストへの取り組み」を通して、自分の力を高めることは
出来たでしょうか。

平常授業も明日で終了し、12月2日(木)からはいよいよ最
後の「定期考査」が始まります。
「終わりよければ全てよし」
(「物事の結末が大事であり、過程は問題にならない」)
もちろん「過程」も大切です。つまり、「過程」において失敗
や過ち、また不運があったとしても、「結末」がよければ「良
い状況」を作ることは可能だということです。

自分自身で高校生活をしっかりと「締め括り」ましょう。

All is well that ends well!

11月25日 仏参 2021年11月26日(金)20時32分

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 今日は久保田先生のお話をうかがった。

 「やりたいことを見つけ、それを深く追究する」
 
 スマホを多くの人が持っているはずです。なんでも調べることが出来、便利なものです。「できる」人は、そのスマホで、興味のあることなどをどんどん調べていくと言われています。「できない」人は、その調べる作業を途中で投げ出してしまうと言われています。デジタルはどんどん発展をしていくでしょう。でも私たちは、ずっと学んでいく必要性があります。

 以前プログレスの担任をしていました。その時の担任を持った生徒のことを話してみたいと思います。外部に進学をした人は、自分がどうしても勉強したいことがあったので、その進路に向かって勉強をし、進学を決めていきました。卒業になり、平安を訪れ、「大学院に進学をして、自分のやりたいことをやる」と言ってくれました。ある生徒は、自分の思いを完成させ、自分の希望する企業に就職をしました。龍大へ進学をした人も、やはり自分のやりたい勉強を見つけ、やはり自分の力が発揮できる企業に就職をしていきました。自分から動いていかないとモノにはなりません。今まで先生方から導かれてきたことが「普通」になっていませんか? 大学進学を含め、自分のことは自分でやっていくことを身に着けてほしいものです。卒業後、何がやりたいのかをしっかりと見定めて、進学していってほしいものです。

 さて諸君は、「やりたいこと」がみつかっているだろうか。「学習」から「学修」へ移行することを知ってほしい。大学は「自ら学ぶ」ところだ。専門の内容に興味がないのであれば、退学せざるを得ないことになる。単に「就職」だけを考えるのではなく、やりたい勉強を大いに学ぶ姿勢」を忘れないでほしい。

 25日で平安での仏参は終了する。コロナで従来の仏参形式でできなかった。しかし先生方のご法話は、1つ1つ君たちに理解して欲しいことを伝えられている。人生の中で、何かあったとき、先生方の顔を思い出し、乗り越えていって欲しい。

 最後に、今日の仏参の講師久保田先生は、25日が「平安での最後の仏参」であった。人間、ゴールは必ずある。今日のお話は、諸君のゴールまでの課題をお話になったにすぎない。だからこそ、真剣に考えて欲しい。
 お世話になった久保田先生に大きな拍手を送りたいと思う。
 久保田先生、長い間本当に有難うございました。

11月18日 仏参 2021年11月19日(金)21時20分

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今日は森口先生のお話をうかがった。
 「長所を知ることからできること」へ
 
 入学時の佛参で、「あなたの長所はなんでしょう?」と尋ねたことがあります。「高校3年の間に、こたえられるよう考えておきましょう…」といいましたが、胸を張ってこたえられますか? 
「自分のこころを耕すために…」と思い、今私は話をしているのですが。さてみなさんは、「ここで良かった」と思い、平安を卒業するのでしょうか…。担任団は、みなさんと関わりながら、「これで良かった」と思っているのですが…。
 いったい自分はどのよう進路を決定したのでしょう。このことは入学時から問われていたはずです。龍プロの人は、どのように学部、学科を決めたのでしょうか。特進の人はどうして志望校を決めたのでしょうか。多くの人々が、来年4月から新たな次のステージへ進むのです。

 私自身が教員になった理由は、「生徒と関わり、その人が成長する瞬間が楽しい」「サッカーがやりたい」ということからです。しかしその中で、どの教科を教えるのかで悩みました。「数学」なのか、「体育」なのか。そこで「何ができるのか」を考え、「数学」の教員になったのです。
 「好きなこと」「やりたいこと」を抜き、今のあなたたちは「何ができる」のでしょう。好きなことであっても、やりたいことがあっても、チャンスは巡ってきません。私たちは「次に進んだらやる」と放置してしまいます。でもそれは「いつでも言える」ことばではないでしょうか。あとわずかで別れるクラスメイトと、どう接していくのでしょう。授業もあとわずかになりました。教科担任の先生とどう接するのでしょうか。「知識の伝授や思考」という面だけではなく、「人の接し方」で考えて欲しいのです。特別なことを言っているつもりはありません。もう君たちは、出来るはずです。

 さて諸君は、「残された時間どうのように使うか」ということを、常々問われている。今日の森口先生のお話は、「自分」と「他人」という間で行われる、「コミュニケーション」から考える必要がある。お互いが「良い時間だったね」と言い合える関係のことだ。理屈ではない。平安で学んだ全てのことを振り返れば、自ずと行動できるのではないだろうか。今日の森口先生のお話をじっくりと味わい、考えて欲しい。

11月16日 人権学習 2021年11月16日(火)10時03分

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本日1・2限,講堂にて人権学習を実施しました。
本年度は犯罪被害者支援コーディネーターの岩城順子さんをお招きし,「いのちを考える教室」という講演をしていただきました。

岩城さんは,大切なご長男を理不尽な犯罪のせいで失いました。息子さんには何の落ち度もなく,ただある日突然一方的な暴力を受け,そのために脳に重い障害が残りました。
岩城さんとご家族は息子さんの回復を信じて必死に看病しましたが,病状は悪化の一途を辿り22歳で亡くなってしまいました。また,この事件のずさんな裁判,役所の心ない対応,周囲の人々の興味本位の好奇心が,岩城さんをさらに苦しめました。
「人間関係によってできた傷は,人間関係でしか治らない」と岩城さんは仰いました。福祉について学ぶためもう一度大学へ入った岩城さんを,大学の仲間たちが支えてくれたといいます。
「皆さんが被害者にも加害者にもならないように」と,辛い経験を話してくれた岩城さんに対し,高3生も真剣に耳を傾けていました。岩城さんの願いは,きっと皆さんに伝わっていたことと思います。そして本当につらい思いをしている人に,どのように寄り添えばいいのか,その答えの一つを感じ取ってくれたのではないでしょうか。

これから先,高校で学んだ知識は少しずつ忘れてしまうかもしれません。しかし,平安高校は皆さんに繰り返し”三つの大切”について伝えてきました。これだけは決して忘れずに,心に刻んでほしいと思います。
いつでも他者を大切にし,そしてかけがえのない自分を大切にしてください。

11月11日 仏参 2021年11月11日(木)16時24分

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今日は南先生のお話をうかがった。
 「バハキヤ・インドネシア・ムルディカ(インドネシア独立に栄光あれ)について」
 
 私は日本という国が好きです。好きになった理由は、偉人の話を聴いたからです。その偉人のことを今日はお話してみたいと思います。

 もしあなたが、銃で撃たれ重傷を負ったとしましよう。助けは来ず、結局死ななければならなくなったのであれば、その瞬間あなたは何を思うのでしょう。私であれば、撃った相手のことを考え、なぜこんなことに巻き込まれたのかを悔やみながら死ぬのだろうかと思います。実は今日お話しをする阿部頌二(あべしょうじ)さんは、インドネシアの刑務所で亡くなった人なのです。そして、死ぬまでの短時間に、壁に自分の血液で「バハキヤ・インドネシア・ムルディカ」と書いたのでした。
 阿部さんが亡くなった当時のことをお話ししましょう。当時インドネシアはオランダ領でした。太平洋戦争の拡大で、旧日本陸軍はインドネシアに進駐し、オランダで戦ったのでした。当時のインドネシアの人は、オランダの圧政に敵対心を持っていたといいます。古いインドネシアの統治者の「西から白い人が訪れ土地を統治する。それを北から来た黄色い人が解放する」という言い伝えを信じ、日本軍の進駐を喜び、積極的に協力をしたと言われています。民間人としてインドネシアンに渡った阿部さんは、事業を展開するだけでなく、病院や学校を建て、そして回教寺院まで建てたのでした。
 しかし終戦を迎え、インドネシアの内政は非常に不安定になり、暴動が頻発してしまい、阿部さんは収監されることになります。暴動に興奮した民衆が阿部さんの収監されているところを襲い、機関銃を乱射したのです。その弾に阿部さんは当たり、死んでしまいます。被弾し死ぬまでの間に、自分の血液で壁に「バハキヤ・インドネシア・ムルディカ」と書いたのです。インドネシアのために尽くした阿部さんは、どのような気持ちで死と向かい合ったのでしょうか…。
 この血書のことが、当時のスカルノ大統領に伝えられたといいます。その話を聴いた大統領は非常に感激し、「日本人は同胞」ということを民衆に訴え、抑留されていた日本人が解放されたのだといいます。
 いのちを張って、他の国の民族独立のために生きた一人の日本人の功績が、多くの同胞を救ったことは素晴らしいことだと思います。間違って欲しくないのは、戦争を肯定しているのではありません。このように、社会を下支えする人がいることを知って欲しいのです。みなさんは3月には平安を卒業し、各々の進路に向かいます。社会で生きていくということは、社会の下支えになることです。今、私たちが下支えをしていますが、それをみなさんに託すことになります。そしてみなさんは次の世代へ、それを託すことになります。託すために私たちは精一杯下支えしますので、みなさんもしっかりと下支え出来る人になって下さい。

 さて諸君は、「社会を下支えする」ということが理解出来るだろうか。好き勝手に過ごすことではない。周囲に気を遣い、優しい言葉や行動を行っていける人になって欲しいと思う。どうしても若い人は自分よがりになる。ネットの世界では心ない言葉が飛び交っている。今日の南先生のお話をじっくりと味わい、考えて欲しい。

10月28日 仏参 2021年10月28日(木)15時18分

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今日は中森先生のお話をうかがった。
 「縁起について」
 
 宗教の授業で習っていると思うのですが、今日は「縁起」について取り上げ、話をしてみたいと思います。

 植物の種を蒔き、そのまま放っておいても実は実りません。土が必要だし、水も必要です。この必要な起因と結果が「縁起」なのです。これを人間に置き換えて考えてみましょう。

 野球でキャッチボールをやっています。そのときに、相手を思ってとりやすいボールを投げます。また正確にボールをとるようにします。この練習を積み重ねていく中で、どこからボールが飛んできても、正確に相手へ送球することが出来るようになるのです。相手のことを思わないと、ボールはどこへ飛んでいくか分からず、最終的に相手に有利なことになってくるのです。

 私たちの存在は、周囲に誰かいるから存在をするのです。違った角度から話をしてみましょう。

 朝食を摂ってきた人が多いかと思います。米を食べたり、卵を食べたりしたかもしれません。その朝食を用意してくれるのは家族です。また米や卵の購入代金は、家族の稼ぎによるものです。その米や卵は、米屋さんやスーパーから購入をすれば、そこで働いている人の手を通じ、私たちの元に入ってくるのです。そして米屋さんやスーパーは問屋さんから購入するわけですから、問屋さんの手を通して…ということになり、問屋さんは、生産者から買い付けてくるわけですから、生産者さんの手を通じて…ということになります。もっと言えば、卵はニワトリが産むのであり、その飼料は別の業者さんということになります。米であれば、農薬や肥料が別の業者さんによって…。何より米は環境で、ニワトリも環境で、生まれ育つのですから、それだけでも多くの人の手を通じて私たちの元へ運ばれてきているわけです。1つでも歯車が狂うと、その米や卵は私の口に入ることはありません。

 その流れが見えてこないので、「他人を思いやる」ということが出来ないわけです。私の自己判断や今までの生活で考え方は変わります。
 六曜に敏感であっても、四九を嫌うことも、自分の都合です。別にどうということはありません。人の価値観によって、いくらでも変わっていくことはできるでしょう。他人のよって生かされていることを理解し、感謝する気持ちを持って欲しいと思います。

 さて諸君は、「縁起」のことは知っているはずだ。しかし、こころの深いところで理解出来ているだろうか。もし出来ているのであれば、「自転車で危ない乗り方をしている」「座席を占領している」という苦情は学校へ届かない。「これらの行為は私ではない」というのではなく、私を含め、仏教を学んだ生徒として相応しい行動をとって欲しい。

 あと仏参もわずかである。そのことを頭に入れ、残りの仏参に臨んで欲しい。同時に、今日の中森先生の話からじっくりと考えて欲しい。

高3プログレス文系 現代を学ぶ~高大連携授業②~ 2021年10月26日(火)14時49分

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10月25日(月)5・6時限「現代を学ぶ」では,龍谷大学経営学部の妻木進吾先生をお招きし,「『自己責任時代』に『仕組みを変える』を考える」という講演を行っていただきました。今回はプログレスコース文系生徒全員が講堂で聴講することができました。

私たちは「自己責任」「自業自得」という言葉を使います。どちらかというと,自分に向けてではなく,他者に対して使うことが多いのではないでしょうか。
今回,妻木先生は「ホームレス」「フリーター」という例を挙げられました。こうした境遇に対して,「自己責任」「自業自得」という印象を持つ人は少なくないようです。
しかし,本当にそうでしょうか。その方々は,「自己責任」で「自業自得」だから仕方がない,と切り捨ててよいのでしょうか。
妻木先生は,独自に調査してアンケートを行った若者たちの例を紹介してくれました。特殊な家庭環境と,厳しい経済状態のもとに育った方々です。
その方々が,学習環境の整わない中で学校に馴染めず,進学も諦め,結果として不安定な職に就くことは,全て自分のせいだと言い切れるでしょうか。

最後に妻木先生は,もう一度「自業自得」について考えてほしい,と仰られました。
今回の問いは非常に難しい問いです。答えはありません。皆さんが目指す社会とは,未来とはどんなものなのか,考えてほしいと思います。