今日の仏参のお話は、3組担任の河野先生でした。本題に入る前に、まず次の言葉を紹介されました。
『ときは過ぎ去るけれども、ひとたび発せられた言葉は、永久にあとに残る。』
(トルストイ)
「言葉というのは、過ぎていくものと思えがちだが、何気ない言葉でも誰かの心に刻みついている場合があります。それがいい言葉であれ、悪い言葉であれ、まわりの人にすごく影響を与えます。言葉は大切に使わなければなりません。」
そして、本題は河野先生の友人のお話でした。河野先生の友人が妊娠されたのですが、流産しやすいほど体が弱く、お医者さんからは「ちょっとでも動いたら流産するよ」と言われ、その友人も「本当に無事に生まれてくるのだろうか」と出産への不安を抱きながら、安静の日々を送られたそうです。無事に娘さんを出産され、現在は7歳で元気いっぱい。
その経緯を知っている河野先生は、その娘さんを見るたびに、
「いのちのすごさ、不思議さを感じる。親や家族や周囲にいる大切な人に感謝を持ち、そういう人たちと一緒に過ごす大切な時間を少しでも多く持ちたい。」
と、おっしゃっていました。
最後に最高齢(101歳)のジャーナリストの言葉を挙げて、お話を締めくくられました。
『昨日は去った。明日はまだ来ない。今日という日に全力を注ぎ込もう。どんなにつまらなく思われる一日であろうと、どんなにつらい一日であろうと、今日がなければ明日はない。』(武野武治)
「自分たちが生きたい、自分たちがこうなりたいという明日はまだ来ていない。いまできること、今日という日に全力を注ぎ込もう、これが今できることです。今日という日を全力で生きる、全力を注ぎ込む、自分のまわりの人たちに感謝する一つの表現ではないかなと思います。」