今日は山下先生のお話をうかがった。
「働くこと」
本題に入る前に、少しみなさんに考えて欲しいことがあります。心臓に手を持っていってください。鼓動が感じられますか? 「今」、自分が生きているという実感がありますか? 生きるということは、「当たり前」ではありません。そのことを実感して欲しかったのです。
子どもに恵まれ、色々な体験をしました。その中で、「生きる」ということの不思議さ、素晴らしさを体験しました。今日、休みの人がいなければ、生徒と教員合わせて、この場に498人の人がいます。人それぞれの人生を歩んできているはずです。そして「今」も生きている。
コロナで色々な人が不安を抱えています。その不安な人の思いを無視するような身勝手なことをせず、生きていきましょう。忍耐と他人を思いやる心を忘れないでください。
さて「宝くじ」を買った人がいるでしょうか? 3億円あたったら何をしますか? 生涯収入という考え方では、私たちは死ぬまでに2.7億円稼ぐといいます。そのための労働時間は、77140時間だといいます。やりたいことをするためには、お金が必要ですし、そのために働くことも必要です。ではその「やりたいこと」はなんでしょう? そのやりたいことをするための方法(手段)とはなんでしょう? しっかりと考えて欲しいです。そのやりたいことは、「自分にしかできないやり方」です。自分のため、会社のため、社会のため…。でもその「自分にしか出来ないやり方」をずっと続けて欲しいのです。途切れてしまうと、「張り」にも影響しますね。常々それを考えて働いて下さい。
諸君は、「何のための働く」のであろうか…。自分のため、会社のため、世界のため…。
この話は「生きがい」論の話である。V.E.フランクルの「人生を意味で満たす3つの価値」の「態度的価値」と呼ばれるものである。このコロナの時代だからこそ、この「3つの価値」について是非調べて欲しい。そして考えて欲しい。そして何をすれば良いのかをじっくり考えて欲しい。