今日は森口先生のお話をうかがった。
「長所を知ることからできること」へ
入学時の佛参で、「あなたの長所はなんでしょう?」と尋ねたことがあります。「高校3年の間に、こたえられるよう考えておきましょう…」といいましたが、胸を張ってこたえられますか?
「自分のこころを耕すために…」と思い、今私は話をしているのですが。さてみなさんは、「ここで良かった」と思い、平安を卒業するのでしょうか…。担任団は、みなさんと関わりながら、「これで良かった」と思っているのですが…。
いったい自分はどのよう進路を決定したのでしょう。このことは入学時から問われていたはずです。龍プロの人は、どのように学部、学科を決めたのでしょうか。特進の人はどうして志望校を決めたのでしょうか。多くの人々が、来年4月から新たな次のステージへ進むのです。
私自身が教員になった理由は、「生徒と関わり、その人が成長する瞬間が楽しい」「サッカーがやりたい」ということからです。しかしその中で、どの教科を教えるのかで悩みました。「数学」なのか、「体育」なのか。そこで「何ができるのか」を考え、「数学」の教員になったのです。
「好きなこと」「やりたいこと」を抜き、今のあなたたちは「何ができる」のでしょう。好きなことであっても、やりたいことがあっても、チャンスは巡ってきません。私たちは「次に進んだらやる」と放置してしまいます。でもそれは「いつでも言える」ことばではないでしょうか。あとわずかで別れるクラスメイトと、どう接していくのでしょう。授業もあとわずかになりました。教科担任の先生とどう接するのでしょうか。「知識の伝授や思考」という面だけではなく、「人の接し方」で考えて欲しいのです。特別なことを言っているつもりはありません。もう君たちは、出来るはずです。
さて諸君は、「残された時間どうのように使うか」ということを、常々問われている。今日の森口先生のお話は、「自分」と「他人」という間で行われる、「コミュニケーション」から考える必要がある。お互いが「良い時間だったね」と言い合える関係のことだ。理屈ではない。平安で学んだ全てのことを振り返れば、自ずと行動できるのではないだろうか。今日の森口先生のお話をじっくりと味わい、考えて欲しい。