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御礼 龍谷大学付属平安中学校・高等学校オープンキャンパス 2014年09月23日(火)16時30分

平成26年9月23日(祝)オープンキャンパスを開催いたしましたところ、午前9時半からの中学全体説明会には約200組総勢500名、午後1時半からの高校全体説明会には約1200組総勢2600名の皆さまにご来校いただきまして誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。特に、高校全体説明会におきましては予想をはるかに超える来校者数に準備はしていたものの十分な対応も出来ませず心よりお詫び申し上げます。あと3回[10月13日・11月16日・12月7日]生徒・保護者対象の学校説明会を開催させていただきますのでお忙しいとは存じますが、ぜひお越しくださいますようお願い申し上げます。

学校長挨拶
 みなさん、ようこそ龍谷大平安のオープンキャンパスにお越しいただきました。
 さて、明治9(1876)年、滋賀県彦根の地に「金亀(こんき)教校」として創立されました本学園も、今年139年目に入りました。そして創立以来、今日まで138年間、親鸞聖人のみ教えに基づく心の教育を謳い、徹底した仏教教育を貫いております。
 こうした教育は、今春の硬式野球部の活躍にも現れています。お陰様で第86回選抜高等学校野球大会において、初の「日本一」に輝きました。残念ながら、春夏連覇を目指しましたこの夏の甲子園は、初戦で敗退という結果に終わりました。
 その選抜初優勝の時に、さまざまな場面でのインタビューで選手たちの口から飛び出したのが常に「支え」「お陰さま」「感謝」という言葉でした。このような言葉が自然に出ることこそ「龍谷大平安」に学ぶ意義をしっかりと示してくれていたと思います。
 また試合直後の「龍谷大平安」ダッグアウトの様子は、さすがと言えるものでした。閉会式の終盤、ベンチに入れていただき、私が、まず目にしたのは、グラブ・手袋・バットケース、個人のセカンドバッグに至るまで、それこそ一糸乱れず整然と並べられていることでした。目に見える華やかさではなく、目に見えないところの大切さを本校硬式野球部は身をもって実践してくれていました。
 実は、今年の生徒手帳には『智慧』という言葉を記しました。人間の「知恵」は頭が上がり、仏の「智慧」は頭が下がります。どういうことかと言いますと、人間の知恵は、知識、教養、学問の世界ですから、知恵がつけばつくほど偉くなり、賢くなり頭が上がってきます。しかし、仏様の智慧は、仏様の方から私を照らし目覚めさせてくださる働きですから、仏さまの智慧に遇えば遇うほど、自分の愚かさ、恥ずかしさ、罪深さに気づかされ、頭が下がるばかりです。
 龍谷大平安で学ぶのは、知識・教養・学問の世界だけではありません。今まで見えなかったこと、気づかなかったことを仏さまの智慧によって、気づかされ、めざめさせてくださるのですから、素直に仏さまの教えに耳が傾けられるようになります。
 具体的には、平安は「ことば・じかん・いのちを大切に」という建学の精神を大事にしています。この三つの大切を日常の心得とすることが、仏の『智慧』を得ていくことになり、「目に見える華やかさではなく、“目に見えないもの”の本当の大切さ」に気づくことになるのです。
 少し難しかったかもしれませんが、龍谷大平安に入学してくだされば、だんだんと理解できるようになります。
 さて、教育環境ですが、北校舎耐震改修・コミュニケーションホール・グラウンドの人工芝化などの第1次リニューアルが完了いたしました。生徒たちは新しい環境で生き生きと学園生活を送っております。
 引き続き、南校舎・西校舎耐震改修と中庭のコミュニケーションテラスを新設いたします。また吹奏楽部練習場の整備、さらには、女子トイレの増設及び全校舎トイレのウォシュレット化を実施いたします。より快適で過ごしやすい環境を整えますので、どうぞ、第2次リニューアルを終えた「平安」を楽しみにしていてください。
 こうした環境の中で、西本願寺のお膝元である龍谷大平安で過ごす三年間や六年間は、みなさんに仏教的なものの見方や考え方が自然と身についていくのです。それが平安で学ぶ意義です。
 今日は限られた時間ではありますが、龍谷大平安をしっかりと見て存分に楽しんでください。
 本日はお越しいただきまして誠にありがとうございます。