2015/01/15 13:00~ 於、第一会議室
校長より激励
元旦開けの1月2日からセンター試験直前演習が始まりました。その際、『克己心』というたいへん力強い草川先生の書が、前に掲げられました。
この言葉の意味をみなさんはよくご存じだと思いますが、『法句経』に「戦いで百万の敵に 勝つひとよりも ひとりの自己に 克つひとが まことに最上の 勝利者よ」と記されています。【ダンマパダ(法句経)】
この『克己心』の内側にあるものは「自分を高めたい。自分に打ち克ちたい」という熱意です。
センター試験は、クラブ活動で言うと、予選のない全国大会にあたります。ただし、敵という対戦相手はいません。敵は、自分の内なる「不安」とか「焦り」です。どうぞ、自分の内なる「不安」や「焦り」に打ち克って、やるだけのことはやったという自信を持ってセンター試験に挑んでください。
もし、「不安」や「焦り」を少しでも感じた時の打開策を教えます。
さあ、みなさん、「立ち上がって両腕を上げ、大きく伸びをしましょう」。全身が伸びて、体がスッキリしませんか?実は「体と心と呼吸は、繋がっていて、互いに影響し合っている」のです。それが証拠に私たちは、自信があるときや元気なとき、背骨を伸ばしまっすぐ前を見ているでしょ。逆に、不安で落ち込んでいるとき、背骨を丸め、うつむいていることが多いでしょ。
もし、「不安」や「焦り」を少しでも感じたら、試してみてください。「まっすぐ垂直に立ちます。そして、背中の後ろで手の指を組んで胸を開きましょう。肩甲骨と肩甲骨を真ん中に寄せるようにします」。こうすると明るく前向きな気持ちになり、元気がわいてきます。体の形を変えるだけで、心が自然に変わるのです。
この正しい姿勢がいかに大切かということは、解剖学に基づいたちゃんとした意味があります。骨格と筋肉の配置が整い血流が良くなるので、酸素が肺にたくさん取り入れられるため、細胞が活性化し、勉強や仕事がはかどるのです。(『PHP』12月号より)
「さあ、もう一度伸びをしましょう」。気分はどうですか?「姿勢を正して、胸を開くこと」「深呼吸をすること」、ぜひ試してみてください。
どうぞ、やるだけのことはやったという自信を持って、特に、難しい問題に直面した時ほど、今までの努力を思い出し、それを最大限に発揮してください。
みなさんの健闘を心から念じております。頑張ってください。