平成27年9月23日(祝)オープンキャンパスを開催いたしましたところ、午前9時半からの中学全体説明会に約200組、午後1時半からの高校全体説明会に約1250組、総勢3000名の生徒・保護者のみなさまにご来校いただきまして誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
学校長挨拶
みなさん、ようこそ龍谷大平安のオープンキャンパスにお越しいただきました。
さて、1876年(明治9)年に創立されました本校も、来年140周年を迎えますが、創立以来、親鸞聖人のみ教えに基づく心の教育を謳ってまいりました。それでは、仏教精神に基づく心の教育が、人生や社会生活において、いかに大切なのかを少しお話しさせていただきます。
私が校長職に就きました3年前、「こころの知性(EQ)」を磨こうと、子どもたちに話しました。その時ベースになったのが、米国の心理学者ダニエル・ゴールマンという人がお書きになった『EQ―こころの知能指数』と題された一冊の本です。
ゴールマンは「他の人への思いやりの心をもつことは、人生や社会生活では非常に大切だ」と語っています。彼が、「思いやりの心」というとき、英語でコムパッション(compassion)という言葉を使っていますが、これは慈しむ心のことです。この言葉は、仏教の慈悲心を英語で表現する言葉でも使われています。
「こころの知性(EQ)」として大切なものは、他人への思いやりの心をもつことで、その思いやりの心は、すなわち、慈しみ寄り添う慈悲の心ということになります。
本校の生徒手帳には、学校の年間スケジュールが、全て書き込まれており、日常の自己管理のツールとして活用させております。その中に、毎年テーマを掲げて、私の書を記してきました。
遍照・智慧・慈悲と一年ごとに記す言葉を変えてきましたが、今年度はその集大成として校内のスローガンを「智慧と慈悲」といたしました。
「相手の心を感じ取り、その人の痛みや気持ちが理解できる心を持ちましょう。というのが生徒達に伝えたい思いです。他人への思いやりの心を育むこと、これが平安の教育の基本です。」
西本願寺のお膝元でこのようにして過ごす3年間や6年間は、みなさんに仏教的なものの見方や考え方が自然と身についているのです。それが、平安で学ぶことの意義でもあります。
今日は限られた時間ではありますが、龍谷大平安をしっかりと見て、存分に楽しんでください。
本日はお越しいただきまして誠にありがとうございます。