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御礼 第3回 学校説明会(高校受験生対象) 2015年11月15日(日)16時43分

2015年11月15日(日)午後1時から本校講堂におきまして『第3回高校受験対象学校説明会』を開催いたしましたところ、約350組の生徒・保護者のみなさまにご来校いただき心より御礼申し上げます。

学校長挨拶
 本日は本校の「2016年度入試の学校説明会」に、休日にもかかわりませず、お越しいただきまして誠にありがとうございます。
 本校は、1876年(明治9)年に創立されました浄土真宗本願寺派の宗門の学校です。来年140周年を迎えようとしていますが、創立以来、親鸞聖人のみ教えに基づく心の教育を謳ってまいりました。
 さて、私が校長職に就きました3年前、「こころの知性(EQ)」を磨こうと、子どもたちに話しました。その時のベースになったのが、米国の心理学者 ダニエル・ゴールマン という人がお書きになった『EQ―こころの知能指数』と題された一冊の本です。
 ゴールマンは、「他の人への思いやりの心をもつことは、人生や社会生活では非常に大切だ」と語っています。彼が、「思いやりの心」というとき、英語でコムパッション(compassion)という言葉を使っていますが、これは慈しむ心のことです。
 「こころの知性(EQ)」として大切なものは、他人への思いやりの心をもつことで、その思いやりの心は、すなわち、慈しみ寄り添う慈悲の心ということになります。
 本校の面倒見の良さは、子どもたち一人一人にしっかりと対峙し、寄り添う心を、決して迎合するのではなく、こうした眼差しで子どもたちをあたりくまなく照らし続けているからであります。
 龍谷大平安がこれから140年、さらにその先も変わることなく目指すのは、まさに、知・徳・体の知育・体育の土台となる徳育、宗教的情操教育、心の教育の実践であります。本校がめざすのは、「目に見える華やかさではなく“目に見えないもの”の本当の大切さ」に気づくことであります。
 本校の生徒手帳には、学校の年間スケジュールが全て書き込まれており、日常の自己管理のツールとして活用させております。その中に、毎年テーマを掲げて、私の書を記してきました。
 まず、仏さまの智慧と慈悲の光が遍く世界を照らす「遍照」そして、他の人への思いやりの心をもつことの「智慧」その思いやりの心は慈しむ心ということで「慈悲」と一年ごとに記す言葉を変えてきました。今年度はその集大成として校内のスローガンを~智慧と慈悲~といたしました。「相手の心を深く洞察し、人の痛みや気持ちが理解できる心を持ちましょう。というのが生徒達に伝えたい思いです。仏さまの『智慧』に少しでも近づく心を育むこと、そんな教育を目指しております。」
 来年で創立140周年を迎えますが、歴史と伝統の中で培ってきた仏教精神を再確認しながら、人として一番大切にすべきこと、さらには本当の意味での心を磨いてもらいたいと願っているところであります。
 この心を磨くということは、命を磨くということであります。私たちの「いのち」は、多くの命の恵みをいただいて生かされている「いのち」であり、父や母などの多くの人たちに願われ支えられた「いのち」であり、阿弥陀さまの願いのかけられた尊い「いのち」であります。そんな尊い「いのち」を預かっているのだから、粗末にはできません。ありとあらゆる「いのち」が尊いのだと気づき、自らの人間性を育てていきなさいということなのです。こうした「いのちに対するめざめ」こそが建学の精神の教えるところであり、これによってすべてのものに感謝する生き方が生まれるのです。また、「ことば」や「じかん」を大切にする生き方も身についてくるのです。みなさんに、そんな人間に育ってほしいというのが、本校の願いです。
 西本願寺のお膝元で、仏さまを悲しませない生き方を心掛けて過ごす3年間は、みなさんに仏教的なものの見方や考え方が、自然と身についているのです。それが、龍谷大平安で学ぶことの意義でもあります。
 是非とも学校選びの一番に本校をあげていただきますよう切にお願い申し上げまして、私の挨拶とさせていただきます。
 本日は、お忙しい中、お越しくださいまして誠にありがとうございます。